安倍首相とプーチン大統領の首脳会談が始まりました。
私も、北方領土交渉の行く末を、注意深く見守っていきたいと思います。

領土とは、第一に国家主権の問題です。
経済学者やコンサルタントのなかには、「北方領土が返還されても、経済効果には期待できない。だから北方領土に拘るのはナンセンスだ」と主張したりする向きもありますが、まったくおかしな議論です。

もちろん、例えば二島先行返還が実現されれば、確実に一定の経済効果は見込めるでしょう。
ただ、ここで懸念されるのは、JR北海道の路線廃止の問題です。

いま、このタイミングで北海道の交通インフラを縮小してしまっては、
北方領土が返還されてきても、その開発のための交通手段に困るという本末転倒な事態になりかねません。

先に、領土とは国家主権の問題だと書きましたが、
それは日本全土を結ぶ交通インフラとも思想的に深くつながっています。

巷では、「シベリア鉄道を北海道まで延伸しよう」との夢のある話が取りざたされており、
私もそのようなダイナミックな構想には肯定的なのですが、
まずは日本列島全土、稚内から波照間までを充実した交通インフラで結び直すことを考えるべきだと思います。

日本国民にとって「足を踏み入れるのが困難な秘境」が、日本列島内に存在してはならないはずです。
(ちなみに、少し文脈が異なる話ですが、
ロシア政府が歯舞・色丹・国後・択捉へのロシア国民の入域許可を緩和したのは、ごく最近で今月6日のことです)

今回書いたことは、「年賀状が全国どこでも同じ料金で送れる」ことを当たり前に感じられる日本を維持しなければならないという、ユニバーサルサービスの理念とも通じています。

北方領土交渉への本気度を世界に示すためにも、
日本全国津々浦々までを均一に発展させていくべく、私も汗をかいていきたいと思います。
 

すぎむら慎治

 

★町工場を経営する職人の父の背中を見て育つ
★明治大学 政治経済学部 政治学科 卒業

★日本テレビの情報バラエティを制作
「国民クイズ 常識の時間」(司会:古舘伊知郎・爆笑問題)等を担当
★日本初のネットTV局「USEN-GyaO」の企画立案と番組制作をプロデュース
★政治の道を志し、石井議員の事務所を叩く
クツ磨きとカバン持ちの書生生活を経て、私設秘書として仕える

★私設秘書、公設第二秘書、公設第秘書として、多方面にわたり政治の事務方を担当する