幻想郷の住人。 七話 『みんなで紅魔館に遊びに来た 後編その二』 | -Rain-

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歌「あのう・・・、皆さんブチ殺されたいんですか?」


霊・魔「え?」


霊「ち、ちち違うわよ喧嘩じゃないわ。ね?魔理沙」


魔「お、おう、そうだよな霊夢、それより歌留蘭、右手に持ってる包丁はだな・・・どこから持ってきた」


歌「ここ図書館ですよ?騒いだらどうなるかわかってますか?私たちはあくまで助手としてここに

     来たんじゃないんですか?射命丸さんの取材の邪魔なんですよ。

     それに、私たちからついてきて勝手に帰る?笑わせないでください」


霊「う・・・」


魔「・・・・・」






☆                       ☆                       ☆





文「・・・そして、そこにいるのが、この大図書館の主ふっくらビクトリア朝パジャマ、

     パチュリー・ノーレッジです

     早速取材へ赴くとしましょう   パチュリーさん」


パ「・・・あら、文じゃない。ここに何の用?」


文「今回は紅魔館の住人達に取材をと思いまして」


パ「私は別にかまわないわ。でもレミリアは、今日は無理でしょうね」


文「?」


パ「だって今・・・」



霊・魔「すいませんでしたああああああ!!」



パ「・・・はあ・・・、また魔理沙なのね、悪いけど、取材は後にしてもらえる?

     こんなところで騒いでもらっちゃ困るわ」


文「あやややや、そうですか。では私も」




霊「確かに私は悪かったわ。ね?魔理沙、私たちもう仲良しよね?

      こんなことで喧嘩なんかするわけないわよね魔理沙、あはは・・・」


魔「そ、そうだな、喧嘩なんて子供のする遊びだぜ。な、霊夢」


歌「・・・・・」


魔「歌留蘭・・・?」


歌「・・・・・(どうしよう・・・私ここまで怒ったの初めてだ・・・今冷静になって考えてみると凄く

     恥ずかしい・・・。なんとかこの状態から脱出せねば!

     それより、この包丁、どこから持ってきたんだっけ。まあいいや、隠そう。

     袖の中じゃバレないよね)」


魔「なあ歌留蘭、ほんとごm・・・」


パ「全く・・・騒がしいったらありゃしないわ。用がないのなら出て行ってもらうわよ」


霊「あら、パチュリー」


文「ふむ・・・、どうやらこの事は記事になりそうですね」


魔「なあ・・・、歌留蘭さっきはほんとごめん」


歌「あー・・・、全然大丈夫ですよ。もう気にしてませんし

      さっきのは私も悪かったと思いますので」


パ「それよりあんたたちまで何の用事?」


文「皆さんは私の取材に手伝ってくださる助手達ですよ」


パ「そうなの・・・、とにかく、来てもいいけど騒がないでよね」


文「パチュリーさん、こっち向いてください」


パ「え?写真ね、いいわよ」


魔「なーパチュリー、ここの魔道書借りてもいいか?」


パ「借りてもいいけどちゃんと返してよね?魔理沙ったら、借りたら全然返してくれないんだから」


魔「ああ、わかってるぜ」


???「あら、天狗さん、取材ですか?」


文「おや、小悪魔さんじゃないですか。貴方も一枚よろしいですか?」


小「ええ、いいですよ。実は私、今よりももっと注目されて、ビッグになりたいと常に

      思っているんです」


文「ほう、意外と野心家ですね」


小「だって悔しいじゃないですか。同じ出番のない名無しの中ボスとして仲良くやってきたのに、

     大妖精ったら、ちゃっかり妖精大戦争に出ちゃって。

     マラソン大会の時一緒にゴールしようねって言われた後ゴール手前で猛ダッシュ

     されるような感覚ですよ。そりゃあ設定的に紅魔館以外には出しづらいでしょうけど

     それなら文花帖があるでしょう?待ってたんですよ?

     文花帖やダブルスポイラーの時だってずっとまってたんですよ?  

     それなのに貴方と紫の方ときたら華麗にスルーしていきやがって・・・・・」


文「メタな発言はおやめ下さい!

     そういう事でしたら、記事で方を紅魔館のビッグな妖怪として取り上げましょう」


小「マジで?」


文「ええ、お任せください」


小「やったあ!言ってみるものですね!」


文「それでは小悪魔さん、ビッグなポーズをお願いします」


小「聞くがいい!わが名は小悪魔!幻想郷で最も強大な力を持つもの!

     私が睨めば人間は石になり、あらゆる妖怪は小指だけで消し飛ぶであろう!


文「あの・・・小悪魔さん、ビッグマウスは結構です」

    

小「そう、わたしこそがナンバーワンでありオンリーワンなのだ!」


文「小悪魔さん」

    

小「まず手始めに、私が主人公の東方小悪魔郷をリリースしてそのあ・・・」



パシャ。





☆                      ☆                      ☆





文「この取材もいよいよ大詰め、残るはスカーレット姉妹となりました」


霊「あー・・・、やっともうすぐ帰れるのね」


魔「魔道書も手に入ったし、もう面白くなくなってきたぜ」


歌「そうですね、私も早く帰りたいです」


文「さあ、残るはスカーレット姉妹だけですよ!

     気を引き締めてまいりましょう

     そして今、妹であるフランドール・スカーレットを探しているのですが、

     なかなかその姿を見つけることができません」


文「紅霧異変以降、屋敷をうろついてるらしいのですが・・・」



ガチャ――――


???「うふふっ」


文「あぶなっ―――――・・・・あ」


魔「あー・・・」


霊「どうなっても知らないわよ」


文「・・・妹さんを発見しましたが、反射的に首を捻ってしまいました。

      あ、あの・・・大丈夫ですか・・・?」


フ「ふ・・・ふふふ・・・、私の不意打ちを破ったのは貴方が初めてよ」


文「すいません。いきなり飛び込んでくるものですから」

    

フ「このあいだ来た貴方たち白黒や紅白みたいに、外には強い人が

     沢山いるのね。それで?私になんの用かしら?」


文「そうでした、フランさん、一枚写真をお願いしてもよろしいでしょうか」


フ「別にいいわよ」


文「それで、例のレミリアさんですが」


フ「お姉さまに用があるの?でもあいつ今日は」


文「さあ、みなさん急ぎましょう。ネタは一刻を争いますよ!」


フ「ちょっと、だからあいつ今日は!」


魔「・・・人の話最後まで聞けよ」


歌「・・・ですね」


霊「そろそろ本気で帰りたくなってきたわ」





☆                       ☆                     ☆





文「レミリア・スカーレットの家に到着しました。今回の取材のメインターゲットです

     今後の文々。新聞の人気は、彼女にかかっているといっても過言ではありません

     では早速参りましょう!輝かしい未来の新聞のために!!」


フ「文さん、話くらい聞きなさいよ!」


文「こんばんがレミリアさん!  

    ・・・・・あやややや?レミリアさんは、留守だというのですか?」


フ「だからさっきから言ってるのに。多分しばらく取材は無理よ。

     昨日から一日中妖怪の山で宴会やってるんだもの」


文「そうでしたか、今回は取材に気を取られてうっかり宴会の時間を見過ごしていました

      レミリアさんの取材はまたの機会に。 

      フランさん、ここまでの案内ありがとうございます」


フ「もういいの?」


文「はい、それではみなさん今回は帰りま・・・・・あれみなさん?」


フ「ああ、紅白と白黒たちね。それならさっき帰ったわ」


文「あやややや!?あの人たちも帰ったというのですか!?

      一刻も早く博麗神社に向かわなくては!それではフランさん、また来ます」





☆                      ☆                  ☆





魔「それにしても、長かったなー取材」


歌「もう取材の助手は嫌ですね」


霊「文が戻ってきたわ」


文「みなさん、どうして帰ってしまったのですか!」


霊「なんでって、私たちが紅魔館へ行っても面白くなかったからよ」


文「はあ・・・、そうですか。しょうがないですね それでは」


霊「あ、ちょっと!お賽銭くらい入れていきなさいよ!

    せっかく紅魔館までわざわざついてきたんだから」


魔「お前、途中で帰ってそれはないだろ」


???「おや、みんなお揃いのようだね」


霊「あら萃香、って、ここに来た理由ってもしかして」


萃「ああそうさ、みんなを宴会に誘おうと思ってね」

    

















はい、無事紅魔館取材は終了しました。



次回は、白玉楼のみんなや妖精たちも集まって宴会しますよ~







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