間もなく審議の始まる動物愛護管理法の改正に関する陳情に上がりました。
日本の動物たちに今どのような問題が起きているか、
また今後の法改正にむけての要望などをご説明させていただきました。
第一種動物取扱業の虐待さながらの飼養と繁殖、
流通段階からのマイクロチップの重要性、
飼い主の適正飼育について、
多頭崩壊に根付く人の問題、
ペット業者だけでなく、不妊・去勢手術の繁殖制限をしないまま譲渡する
第二種動物取扱業者(動物保護団体)の問題について、
など、さまざまな問題の詳細を1時間かけてお話しさせていただき、
関環境副大臣からは、こんなに多くの問題が絡みあって根が深いとは、
と認識を新たにされたとのお言葉をいただきました。
法改正にむけ、今後も公益財団法人動物環境・福祉協会Evaは、諦めず最後まで訴えていきたいと思います。
前回の法改正では、ペット業界の抵抗力により、規制に対する緩和措置がとられたという
非常に残念な結果となりました。
取りこぼした問題もいくつかあります。
次回の法改正は、Evaとしては初めての法改正への働きかけとなります。
業界は、様々な手段で規制への抵抗をすでに始めています。
資金力のある業界団体の様々な働きかけは、大きな力を持っています。
それに対抗するためには、私たち国民の数の力と厳しい声が必要です。
非道なペット流通の仕組みや現状を絶対に許さない、という強い思いを、声にして、
行動にしてほしいと思います。
Evaは、今後も法改正に向けた取り組みを展開していきますので、
その際には皆さんのご協力をよろしくお願いします。
大変お忙しい中、お時間をいただき真剣に耳を傾けてくださった関環境副大臣、
ご同席くださった環境省動物愛護管理室の皆様、誠にありがとうございました。
環境省にはおそらく、ペット関連業界からの規制緩和の要望が寄せられていることでしょう。
しかし、たとえどんな要望が寄せられようとも、次回の法改正は、
業界の利益に配慮した改正ではなく、動物愛護の観点から、しっかりと審議していただきたい。
社会の中で一番の弱者である動物たちを守ることが、動愛法の本来の目的であることを
忘れてほしくないと切に願います。
![20170307](https://stat.ameba.jp/user_images/20170307/10/sugimoto-aya/a6/fb/j/t02200165_0640048013884274965.jpg?caw=800)
Evaサイトにて関環境副大臣面談の記事
http://www.eva.or.jp/kankyo1703