この箱の中に入れられているのはなんだかわかりますか?
バッグや靴や洋服?
食品、それとも化粧品?
いいえ、そういう類の商品の流通の風景ではありません。
これは、生後間もない子犬や子猫が商品として流通されていくところです。
パピーミル(繁殖場)で生産された子犬や子猫を、商品として競りにかけるため、
このオークション会場に連れてこられ、出品される一場面です。
この会場には、人の感情も心も存在しません。
私は、このオークションに関わるすべての人間に嫌悪感を持たずにいられません。
この会場にあるのは、
金!金!金! という醜い人の欲望と、
そのためなら手段は選ばない、という愚かな生き方と、
弱者(言葉を持たない動物)を食い物にすることへ、罪の意識の微塵(みじん)もない野蛮な人々
それだけです。
このことを考える度に、こんなピジネスがいまだにまかり通る日本の道徳的水準の低さを嘆きたくなります。
そして、こんなこともすぐに規制できない、この国の命への軽視と、
福祉への意識の低さには、怒りがこみ上げてくる時があります。
この怒りを心の奥で活動の原動力とし、これからも冷静に、勇気を持って大胆に、
この社会から、子犬や子猫の展示販売が無くなるその日まで、頑張っていかなくては、
と心底思います。
以前よりペット流通の問題を追いかけているジャーナリストの駅義則氏が
ペットオークションの会場を取材されました。
その中の、オークションを取り仕切る一般社団法人「ペットパーク流通協会」の会長の言葉から、
業界の問題意識の低さが見えてきます。
ぜひ、この記事を読んでください!
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経済プレミア「猫ブームを裏で支えるペットオークションの実態」
http://mainichi.jp/premier/business/articles/201