人と熊との共生を願って… | 杉本彩オフィシャルブログ 杉本彩のBeauty ブログ Powered by Ameba

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森林の伐採により、
住処を失った野生動物たちがエサを求めて山から下りてくる・・・。

そして捕殺されるニュースを見る度
とても胸が痛みます。

私の故郷である京都にも生息している熊。

熊の平成25年度の全国での捕殺数は1747頭でした。

京都府では「特定鳥獣保護管理計画-ツキノワグマ-」に基づき、

人とツキノワグマとの共存を目指した取り組みをしていて

府民にも理解と協力を求めています。


人身被害や農林業被害など、
さまざまな問題はあるでしょうが、

これらの問題を招いたのも元はと言えば人間です。


昨年6月、
大阪府豊能町で誤捕獲された熊を
山に返してもらえるよう日本熊森協会さんが行政に働きかけておられました。

しかし、結局、放獣してもらえませんでした。

大阪府に熊は生息していないという前提があるため
大阪府では誤捕獲した熊に対処するマニュアルがありません。


誤捕獲された熊は何ヵ月もの間、
福祉に充分な配慮をされているとはいえない檻の中で

不憫な暮らしを強いられ、
殺処分されるかの瀬戸際でした。

人を傷つけたわけでもない熊が
殺処分されることに異議を唱えた日本熊森協会さんが、

熊の福祉に配慮した獣舎を設計するため
ずっと奮闘されてこられ、
獣舎は3月末に完成の予定です!

「もうすぐ狭い檻から出られるんだよ、がんばれ!」と

皆さん一生懸命お世話されています。


この誤捕獲されたまだ若いクマさんが
今後も幸せな環境で暮らしていけるよう

日本熊森協会さんの
「くま保護基金」にご協力くださいますようお願い致します。


熊森協会さんは
熊に対する正しい知識を持つことで、
人身被害を回避し、
人と野生動物は共存できるのだとおっしゃいます。


昨年、この熊のことを熊森協会さんから伺い、
私にも何かできることはないかと、
微力ながら考えてまいりました。


いくら大阪府に熊が生息していないからと言っても
県境を熊が往き来していることは今回の件で明白ですし、

大阪府はこれを踏まえて早急に放獣マニュアルを作るなり
他府県との連携を深めるなり、

同じことが繰り返されないようその対策を急ぐべきだと思います。

今回、熊森さんが望んだ放獣がなされなかったもう1つの残念な要因は
近隣の他府県との連携関係が希薄だからだと思います。


それについて、京都府の小鍛冶義広府議は、
このことを問題視してくださり
2月に府議会にて一般質問をしてくださいました。

全文から抜粋し掲載させていただきます。

以下が質問と答弁です。


質問 : 小鍛治府議



特定鳥獣保護マニュアルと京都・大阪・兵庫三府県の境界にまたがり生息する鳥獣の課題について、
今回はクマに絞ってお伺いします。

環境省が策定した「特定鳥獣保護管理マニュアル(クマ編)」は、
既に絶滅した可能性の極めて高い九州を除き、
対象地域を18の保護管理ユニットに区分し
ユニットごとに関係都府県が協力連携して計画を策定すべきとなっています。

ツキノワグマの行動範囲を考慮すると、
保護管理には関係都府県相互の協力連携が必要不可欠であるうえ、
それをふまえた新たな枠組みを必要とする地域も出てきていると考えます。

こういった状況の中、
昨年6月に大阪豊能町でツキノワグマが
誤って有害鳥獣捕獲用の檻にかかるという事件がおき、
マスコミでも大きく取りざたされることとなりました。

今回の誤捕獲については、
大阪府から相談があったかと推測いたしますが、
京都府ではどのような協力・支援をされたのでしょうか。

また、ツキノワグマは府県境を関係なく山野を移動し、
場合によっては生息域を拡大させることもあります。
野生鳥獣の保護・管理を進めるにあたっては、
この当たり前の事実を認識し、
関係府県がしっかり情報交換し、
連携すべきことと各々が責任もって対応すべきことがあると考えますが、
ご所見をお聞かせ下さい。


答弁 : 農林水産部長

これまでツキノワグマについては、
京都府レッドデータブックで「絶滅寸前種」とされており、
鳥獣保護法の改正に伴い保護すべき鳥獣として位置付ける予定でありますが、
生息状況に関するモニタリング調査では生息数が減少しておらず、
近年人家周辺に出没する個体が増えているため、
環境省のガイドラインに準じて捕殺上限数を定め、
人身被害の回避に努めており、
今後とも地域住民の安心・安全に配慮しつつ、
適正な管理を実施してまいります。

大阪府での誤捕獲に対する京都府の協力・支援については、
捕獲檻の貸出、
京都府のクマ出没対応マニュアルや専門家の紹介を行ったところであります。
議員ご指摘のとおり、
それぞれの自治体において責任ある対応が必要と考えており、
京都府では誤捕獲の対応について、
クマが人家近くに出没すると、
地元では子どもたちが集団下校を余儀なくされるなど
住民への心理的圧迫が強いと考えております。
地域住民と協議を重ね、地元との信頼関係を構築し、
原則誤捕獲された地域で放獣を実施しております。

また、これまでから特定鳥獣保護管理計画の策定過程で
近隣府県と意見や情報の交換をしているほか、
出没事例などについて定期的に情報を共有し、
地域住民への周知に役立っており、
今後とも近隣府県との連携・協力関係を維持し、
野生鳥獣の保護・管理に努めてまいります。


以上が質問と答弁の抜粋です。

今回は一般質問なのでテレビ放映がなかったこともあり
答弁は農林水産部長からでした。

小鍛治府議は、
京都府ふくむ他府県との連携をさらに強める事を期待して
質問に立っていただきましたが

他府県のことを答弁することもできないですし、

当たり障りのない回答ではありますが

議会でツキノワグマに関する広域的な質問ははじめてであり、

意義あるものだったと小鍛治府議には感謝しております。

今後とも継続して、
他府県とも連携しながら枠組みを作っていくことを頑張っていきたいと
小鍛治府議はおっしゃっています。

是非とも、大阪府や大阪府の議員の皆様にも、
他人事ではないこのツキノワグマの問題に目を向けていただき

誤って捕獲したら放獣するという、
当たり前のことを当たり前にやっていただける施策をお願いしたいと思います。


日本熊森協会さんのホームページから、
誤捕獲されたクマのこれまでの経緯や現状をご覧下さい。

また、クマに対する正しい知識を学びましょう!


一般財団法人 実践自然保護団体 日本熊森協会
http://kumamori.org










わんわん公益財団法人 動物環境・福祉協会 Evaにゃー