9月２３日の長崎市での講演の翌日
長崎市動物管理センターと
長崎ライフオブアニマルさんのティアハイムを訪ねました。
まずは、長崎市動物管理センターです。
市内の比較的便利な場所にありますが、
元々、愛護ではなく管理を目的にした古い施設なので
市民が気軽に訪ねるには、やはり重い雰囲気ではあります。
けれど、職員の方々の「命を救いたい！」という思いと前向きな努力
そして収容されている犬や猫たちの
愛くるしい元気な姿に心救われます。
「里親希望の方々に見てもらう犬たちの情報のファイルなんです。
どなたにでもご覧いただけるようにしています」
と長崎動物管理センターの田中係長からご説明いただきました。
最近始められた、犬たちの名前の入ったファイルから、
犬たちを知ってもらい、少しでも譲渡に繋げたいという思いを感じました。
長崎市動物管理センターは、犬の収容頭数のキャパは２０頭です。
私が訪ねた時もすでにぎりぎりでしたが、
現在、それを上回り２６頭になっています。
それは、何を意味することか、お分かりいただけると思います。
この現状では、
命の期限が迫っています。
長崎ライフオブアニマルさんのサポートにより
犬の殺処分数を減少させてきた長崎市。
しかし、救っても救っても、無責任な飼い主と
利益しか考えないペット業者の過剰な生体販売による供給が続くかぎり
本当に終わりがないのです。
私が訪ねた日も
飼い主による犬の持ち込みに遭遇しました。
センター入り口のところで行われていた
職員の方と飼い主によるやり取りの一部を目にしました。
捨てられようとしているのは
今流行りのトイプードルでした。
事情を聞いても
それはやむを得ないという納得いく答えはなく
職員の方は引き取りを拒否。
他の犬を噛んだという理由で、
周りから保健所に連れて行けと言われたからと
持ち込んだ年配の男性は言っていたそうです。
あなたご自身はどう考えてるのか？
と聞いたところ、私は飼いたい、というのだとか。
とにかく、専門家に相談し、
噛まないようにしつける努力をするようにと拒否したら
男性は何も言わずムッとして犬を脇腹に抱え、
そそくさと帰っていきました。
私は、オムツをつけたまだ若そうなトイプードルの、
その時の怯えた表情と姿が目に焼きついて離れません。
悔しくて悲しくて、自分の感情を抑えるのに必死でした。
そして、連れて行かれたトイプードルのその後がとても気になりますが、
誰もなす術がなく、
ただただ、飼い主が心入れ替え
大切にしてくれることを願うしかできないのです。
このような飼い主といつも対峙している職員の方々ですが
飼い主を見送るその姿から、苦渋の思いが伝わってきました。
センターには、
本当に可愛い人なつっこい子がたくさんいます。
私は、ある１頭の犬と、
その奥にいた２頭の犬たちに心奪われました。
とにかく人なつっこくて、人が大好きで
甘えたくて仕方ないのです。
♀で推定３歳前後です
しまいにはこんな感じです
私に余裕があったら、すぐに連れて帰ったと思います。
そして、この子と同じところから来たこの子も、
とにかく甘えたいことを身体中で表すフレンドリーな子です。
♀で推定１～３歳。
そして、この子と一緒の犬舎の中にいた
黒いワンちゃんも
人の目をよく見てくれる本当にお利口な子です。
♀で推定３歳前後。
他にも、本当に可愛い犬たちが収容されていて、
私は、この子たちの命が
一つも奪われることのないよう心から祈ると共に
全力でお手伝いしたいと思いますので、
皆さんもどうぞよろしくお願い致します
m(__)m
他にも可愛い犬たちがたくさんいました。
子犬もいました。
引っ越しで飼えなくなったと持ち込まれた
２０歳近くの老猫です。
とても人なつっこい子です。
こんなに長く一緒に生きてきたのに、
なぜペット可のところに引っ越さなかったのか…
どんな事情があるにせよ、
老いて捨てられたこの子が不憫でなりません。
とても可愛い元気な子猫もいました。
皆さん、期限の迫ったこの子たちに
生きるチャンスをください
センター譲渡会が１０月１９日に行われますが、
それまでこの窮地を乗り越えられるか
サポートに入っている長崎ライフオブアニマルさんも不安な中
全力で頑張っておられます。
一時預かりのボランティアでもかまいませんので
どうぞお力をお貸しくださいm(__)m
詳しいことは
長崎ライフオブアニマルさんのブログからご覧ください
ライフオブアニマル
http://life-of-animal.net/
センターの職員の皆さんと
長崎ライフオブアニマルの木村さんご夫妻と
長崎市動物管理センターに、
いつか新しい愛護センター建設という日がくるように
長崎市、長崎県の皆様、ご理解とご支援をよろしくお願い致しますm(__)m
次回ブログにて、
長崎ライフオブアニマルさんのティアハイムをご紹介します。
一般財団法人 動物環境・福祉協会 Eva
