出会い～里親になる瞬間

まきさんから
ご質問がありました
以下の内容です。

『現在、
大阪府で虐待されていた
ダックスフンドたちの
引き取り募集をしていますが
応募があったのは僅かだったようです。

私も出来れば応募したいのですが、
実際に施設に行って
ワンちゃん達を見て、
一匹を決めるのは
難しいことのように思います。

彩さんが実際に体験されて、
感じたこと等教えて欲しいです。
彩さんのブログをみて、
本当に尊敬できる行動だと思いました。
しかし、私はまだまだ未熟なので、
あと一歩踏み出せないでいます。
アドバイスをお願いします。』

ということですが、
本当に酷いこの事件、
私も以前より心を痛めておりました。

※事件の詳しい内容はこちら
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130221-00000150-san-soci

里親になることを
検討されているんですね
素晴らしい

とはいうものの、
自分にお世話ができるのか
ということも含め、
命を引き受ける責任や
緊張がゆえに慎重になり、
悩むところですよね。

私の場合は、
活動の中でたまたま縁あって
出会ってしまった、
というパターンが多いです。

人との出会いもそうですが、
何かに導かれて出会えたような
不思議な縁を感じることがあります。

そして、一緒にいるうちに、
その出会いが持つ意味を
感じたり気づかされたりします。

それが自分を助けてくれる
出会いだったり、
幸せにしてくれる
出会いだったり、
学ぶことができる
出会いだったりすると、

より強くこの縁を大切にしなければ、
と思ったりします

そう感じるのは、
人間との出会いだけではなく、
犬や猫との出会いも同じなんです

時が経ち、出会いを振り返えり、
その出会いによって
良い変化をとげた自分を感じたとき、
改めて縁というものの力と大切さを
感じることがあります

施設に多数の
ワンちゃんネコちゃんがいる場合、
みんな救ってあげたいという思いから、
どの子を選んでいいか
迷われることも多いと思います。

なかには、
一番貰い手がなさそうな
この子を選びました、
というお話もよく聞きます。

そういう気持ちが芽生え、
その子の存在が心の琴線に触れたこと、
それ自体が縁なんだと思います。

私の場合、
すでに猫たちとの暮らしがありましたから、
犬を迎えるにあたって、
最優先されるのは、
猫たちとの相性でした。

猫たちとうまく共存できそうな２匹を、
候補として紹介していただきました。

その中で、
人に心開かない小梅を選びました。

もう１匹の子のほうが、
大変人なつっこく、
１１才だった小梅よりは
随分若かったのですが、
そういう子なら、
きっと他に希望される方が
おられるかもしれないと
思ったこともありますし、

実はそれ以上に、
小梅が醸し出す人見知りな感じや
警戒心からくる人を避けるようなところや
他の子が体全体で喜びを表現して
スキンシップしてくるのに対して

それを横目に、
冷めた感じでいる小梅に
私は自分の子供時代を
投影させていたのかもしれません。

幼いころの私は、
極度の人見知りだったため、
広く人と交遊することも好みませんでしたし、

どちらかというと、

人とのコミュニケーションは
煩わしいものであり、

仕事を始めてそんな性質が
だいぶ緩和されてきた十代後半でさえ、
大勢の賑やかな場にいても、
常にどこか違和感と
孤独と不安を感じているような、
ネガティブな一面が
ずっと根っこにあることを
自覚していました

信じがたいと思いますが、
そんな私が芸能界にいること自体、
自分では不思議なのです

話は反れてしまいましたが、
「共感」が、小梅に惹かれた
一番の理由だったように思います。
自分の心の琴線に触れるものは、
いずれにしても縁あるものだと感じます。

そして、一番新しい家族、
でんじろうとの出会いは
どちらかというと、
私が選んだというより、
でんじろうが
私を選んだような気がします

何度もトライアルに出ているのに、
いろんな事情で戻ってきたそうです。