1つ前の記事でも触れた
若年妊娠のこと
若年妊娠というと、日本でもそうだけど、
問題として上がって来るのは
社会的な側面が大きいと思います。
学校はどうするの、お金はどうするの、
仕事はどうするの‥みたいな。
ただ助産師という立場としては、
身体的なリスクや問題点にもやはり
きちんと言及したくて、
でもなかなか自分の中でハッキリせず
ちょっとモヤモヤってしてたんですね。
そこで日本の産科の先生と色々話して
色々と教えてもらっている中で、
"じゃあ逆に高齢出産が増えている日本で、
リスクがあるから若くで産みましょう、とはならない。"
"あくまで医療者としては、身体的リスクを
挙げる中でその後の生活がどうなっていくかを
想像してもらう。"
と、つまり、
妊娠・出産にはあまりにも色々な要因が
関わってくることなので、
そういった社会的要因は、国によっても、
人によっても違う、だから、
◯◯歳で産んだ方がいい、なんて、
誰にも言えないですよね。
だから例えば、13歳で妊娠して、
切迫早産で妊娠中の管理がとても大変で、
早産で帝王切開して母児共に大変な思いをしたとしても。
義務教育を終えられず、
仕事がなくてお金がなくて、
周りの人に白い目で見られたりしても。
それでも家族に支えられながら
楽しく育児が出来て
子供と幸せな毎日を送っていたら。
誰もそれを否定することなんて
出来ないですよね。
そういう考えってこっちに来てから
色々戸惑うことも多くて、極端な話、
赤ちゃんが亡くなることを、
悲しい、絶対に防ぐべき。と思うのも、
本当にその価値観がいいのかと、
よくわからなくなることがあります。
沢山の命が救える様になった日本、
それはそれで、また新たな問題が
色々出てくるものですからね。
なので若年妊娠については、
単によくないこと・避けるべきこと、
という捉えられ方をされそうなニュアンスには
ならない様に注意して、あくまでも、
妊娠・出産すると身体は・生活は
どう変化するのか、
赤ちゃんがいる生活ってどんなものか、
というのを伝えることに重点を置きました。
きちんと正しいことを知った上で、
自分で判断し、選べる様に。
結局、自分が納得して、選択して、
幸せだと思える生活があれば、
それ以上のことはないですからね