![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150507/13/sugiman3594/9f/c9/j/o0720096013299483013.jpg?caw=800)
亜実がグラスを落としてスギに向かって声を張り上げたことで、店内は静まりかえってしまった…。
各テーブルの客たちが一斉にスギと亜実を見る…。
さすがに居づらくなって、2人はそのまま店を出ることにした。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150507/13/sugiman3594/9b/86/j/o0720096013299483044.jpg?caw=800)
スギが会計を済ませて外に出ると、先に外に出ていた亜実が涙を流しながら待っていた。
スギ「……亜実?」
スギの声を聞いて、亜実は泣いたままスギに抱きつく…。
亜実「スギくん…ごめんね…う…う…」
スギは亜実がどうしてここまで取り乱したのかは分からなかったが、とにかくしがみついている亜実のことを愛おしく思った。
亜実の頭を撫でながら…
「……分かったよ。亜実が会うなって言うなら…二度と会わないよ。」
なぜ、亜実は由麻奈のことを拒んでいるのだろうか?
では…あのツーショット写真は!?
なぜ?由麻奈って子は俺に近づいて来たのか!?
……そもそも、亜実と由麻奈に何があったのか!?
色々亜実に聞きたいことがあった…。
しかし、スギの胸で泣き続けている亜実をこれ以上苦しめることはしたくなかった…。
「とりあえず…帰ろっか?」
「……うん…」
亜実は小さく頷いた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150507/13/sugiman3594/c6/5e/j/o0320021313299483056.jpg?caw=800)
「KOAMI BAKERY」に着く頃には、すっかり夜になっていた。
スギと亜実は無言のまま…でも手だけはしっかり握りながら歩いていた。
入り口の前に着き、鍵を開けようと2人はつないだ手を離し…亜実がバッグから鍵を取り出す。
……そんな時である。
??「こんばんは」
女性に声を掛けられ亜実が振り返ると…
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150507/13/sugiman3594/09/65/j/o0480064013299483063.jpg?caw=800)
「……阿弥…ちゃん?」
暗がりの中から、阿弥が2人の前に姿を現した。
「亜実ちゃんの姿が見えたから追いかけて来ちゃった♪」
阿弥は大きな目を軽く細めながら、ニコッと笑いながら亜実に近づいた。
「彼が…スギくん?」
「うん……そうだよ!改めて紹介するね…」
亜実が阿弥にスギのことを紹介しようとした時…
「亜実ちゃん…大丈夫だよ…」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150507/13/sugiman3594/f6/e8/p/o0800045013299483078.png?caw=800)
そう言うと…阿弥はニヤッと笑う。
そして…
「スギくん…この前はどうも♪」
「えっ!?」
亜実は驚いてスギの顔を見る…
スギはひどく驚いた顔をしていた…
そして…ようやく声を絞り出して答えた…。
「君…高木由麻奈って名前じゃないの!?」
スギの目の前に居たのは本屋で会った女性だったからである…。
阿弥はもう1度、ニヤッと笑った。
つづく
この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150507/13/sugiman3594/46/6e/j/o0600079913299483085.jpg?caw=800)
ついに…阿弥と亜実の秘密が…(笑)
では、また(^ω^)