![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150506/16/sugiman3594/d5/7b/j/o0720096013298449764.jpg?caw=800)
「KOAMI BAKERY」の定休日は水曜日である。
だが、1ヶ月に1日だけ火曜日も休む。
つまり…1ヶ月のうち1週間だけ、火曜水曜で連休するのである。
そんな、来週に連休を控えた水曜日。
スギは亜実を連れてカフェでデートをしていた。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150506/16/sugiman3594/21/89/j/o0720096013298449790.jpg?caw=800)
亜実「スゴ~い♪こんなカワイイお店があるなんて知らなかった~」
スギ「亜実が喜んでくれて良かった♪」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150506/16/sugiman3594/4d/5b/j/o0720096013298449830.jpg?caw=800)
「ザクロが美味しい♪」
「本当だ…これなら甘いの苦手な俺でも食えるわ…」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150506/16/sugiman3594/83/75/j/o0720096013298449856.jpg?caw=800)
「ごちそうさま♪ありがとう…スギくん」
亜実のあのくしゃっとした笑顔を見て、スギも嬉しくなる。
「また来ようね♪」
「うん♪」
楽しい時間…こんな時間がずっと続けば良いな…
スギは心からそう思った。
そして…スギは満を持してバッグから封筒を取り出しながら…
「実は…亜実に渡したいものがあるんだ…」
「え!?……なになに?」
亜実は目を大きく開け、ワクワクした表情で封筒を受けとる。
「見ていい?」
「うん!」
亜実が封筒を開けると、中から2枚のチケットが出てきた。
……それは、まさに亜実が行ってみたいと言っていた「ぬくもりの里」の入園券であった。
「ウソ…スギくん…」
亜実はうっすら目を潤ませる。
「亜実が行きたいって言ってたの…実は知ってた(笑)」
スギは照れ隠しで頭をかきながら…
「来週の連休で1泊で行かない?」
「嬉しい~!」
「じゃあ決まりだね♪」
亜実へのサプライズも大成功で、スギはまさに幸せの絶頂にいた。
(じゃあ…あの時の話をしても良いだろう…)
スギは由麻奈って女性に会ったことを帰ってから話していなかった。
彼女に会った場所は、亜実に内緒で行ってた本屋である。
彼女とどこで会ったのかを突っ込まれたらスギは亜実に嘘をつかなくてはならないと思ったからだ。
……なので、このタイミングでスギは切り出した。
「実は…亜実の高校時代のクラスメイトだったって子に声を掛けられたんだけど…」
「えっ!?」
水を飲もうとグラスを持ち上げた亜実は、体をビクッとさせて動きが止まる。
「……だ、誰に?」
明らかに亜実の表情が強ばる…。
そんな亜実の変化にスギは気がつかなかった…。
「高木…由麻奈…って…」
スギがそう言うと…亜実は手から力が抜けて、持っていたグラスを落としてしまった…。
テーブルの上、そして亜実のスカートにまで水がこぼれて落ちる。
しかし、亜実は遠い目をしながら動かない…。
「亜実!?」
「……ウソよ…」
「……え!?」
「由麻奈が…スギくんに会いに!?」
「……亜実?」
「スギくん!!」
急に大きな声を出す亜実に驚くスギ…。
亜実は鋭い目でスギを睨み付けながら…
「もう二度と…由麻奈に会わないで!!」
初めて見た亜実の豹変ぶりに、スギは圧倒されてしまった…。
つづく
この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20150506/16/sugiman3594/18/78/j/o0800080013298449888.jpg?caw=800)
あ~、早くオチが書きたいです(≧▽≦)←
では、また(^ω^)