1067 妄想小説「嵐の夜には」第4話。 | スギマンのブログ(SKE熊崎晴香・女優小林亜実・HKT地頭江音々応援ブログ)

スギマンのブログ(SKE熊崎晴香・女優小林亜実・HKT地頭江音々応援ブログ)

SKE48を2015年3月に卒業した小林亜実さんを応援しています(^ω^)
現役では熊崎晴香ちゃん推しですが、基本はSKE箱推しブログです。
(最近は川嶋美晴ちゃん、杉山歩南ちゃん、HKTの地頭江音々ちゃんも推してて…)
要はKSDDブログです←

第4話「阿弥」






「KOAMI BAKERY」は今日も売上が順調だった。


朝は学生やサラリーマンが…

昼は主婦やOLなどを中心に客が来て…

昼を過ぎたあたりでようやく客足が落ち着く…


これは、いつものパターンである。


その頃には亜実もパンを焼くのをやめ、売れ残ってる僅かなパンを小さなスペースに集めて、使わない皿を回収していく。

この時間からは主に亜実が袋詰めをしながら接客になり、今度はスギが厨房の奥に入り皿洗いをする。


スギは皿洗いを一通り終わらせると、すぐさま明日の買い出しをしに自転車で出ていった。


……これも、いつものパターンである。




そして、店内には客も居なくて亜実が1人黙々と袋詰めをしていると……


カランカラン♪


亜実「いらっしゃいませ♪」

入口のドアに付けている小さなハンドベルの音が客の出入りを知らせるので、亜実は客を観る前に言いながら入ってきた客を観た。


そこには、亜実と同じくらいの年齢の若い女性が立っていた。


女性客「店長さん…ですよね?」

女性客は目をキラキラさせながら亜実のことを見ている。

亜実「はい……そうですけど…」

女性客にグイグイ来られる感じがして、亜実は少し警戒したように答えた。

女性客「あの…実は、こちらでチャーシューメロンパンが売ってるって聞いて…」

女性客のこの言葉を聞いて、亜実は笑顔になり

亜実「はい、ございますよ♪」

と答えてから…

亜実「こちらでお召し上がりになりますか?」

と言いながら1つのテーブルに手のひらを向けた。

女性客「あ、1席だけあるんですか?」

亜実「はい、殆どのお客さんはお持ち帰りしていっちゃうんですけどね~」

女性客「じゃあ…アイスティーもいただこうかな?」

亜実「ありがとうございます♪」






女性客「本当にチャーシューが入ってるんだ~♪」

女性客は目を大きくさせて手を叩きながら歓声をあげた。


亜実「ごゆっくりどうぞ~」

女性客「店長さん!!」

亜実「はい?」

女性客「店長さんの下の名前…聞いてもいい?」

亜実「下の…ですか?」

女性客「うん♪

亜実「……亜実…ですけど…」

女性客「えぇ~?どういう字?」

亜実「アジア(亜細亜)の亜に木の実の実です…」

女性客「あぁ~、その亜ね…」

亜実「え?」

女性客「私は……あやって言うの…」







阿弥「阿弥陀さまから陀を取って阿弥♪」


亜実「阿弥陀さま!?」

そう言うと亜実は吹き出して笑ってしまった。

そしてすぐに…

亜実「あ、ごめんなさい…」

お客さんに失礼だと思い、亜実はすぐに謝ったが…

阿弥「やった~、なんかウケた♪」

と笑いながら答えたので、亜実はもう一度笑った…。






結局、阿弥がチャーシューメロンパンを食べ終わるまで他のお客さんは来なかったので、すっかり阿弥と意気投合した亜実は色々と語り合っていた。


阿弥「え?じゃあ、チャーシューメロンパンは彼氏のアイデアなの?」

亜実「うん、私も最初は半信半疑だったんだけど…」

阿弥「作って食べてみたら…」

亜実「意外と美味しいんだよね~♪」

すっかり阿弥と仲良くなった亜実は、同い年だということも知って親近感が湧き…すっかりタメ口で喋っていた。


阿弥「じゃあ、今度は亜実ちゃんの彼氏さんに会ってみたいな~」

亜実「じゃあ、また彼が居るときに来てね♪」

阿弥「うん、またね♪」

そう言って、阿弥は亜実に料金を手渡す。

亜実「ありがとうございました~♪」



阿弥の背中を見送りながら、亜実は丁寧に頭を下げた。




亜実「こっちに来て、初めて女友達が出来た♪」

亜実はそう呟くと、笑顔で鼻唄を歌いながらテーブルの上の片付けをし始めた。





一方、店を出た阿弥は…10メートルほど歩いた所で足を止め、

振り向いて「KOAMI BAKERY」を見上げてから…





ニヤッと笑った…。





つづく





この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)



次回…ついにスギに接近!?( ; ゜Д゜)





では、また(^ω^)