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770 【妄想小説?】「抱きしめられたら」第21話。
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それでは…スタート!!
妄想小説?「抱きしめられたら」
第22話「初恋のきっかけ」
「スギマンくんは…今朝、海外から帰ってきたそうだ…」
突然、桑畑がそう言うと、ハルカがビクッとなった。
「先程…鯨井さんから連絡をいただいた。…ハルカに伝えてくれとな。」
「おじさん……」
ハルカのことを気遣ってくれている鯨井の想いを感じ、ハルカが涙を静かに流す…
「あとのことは心配するな!!お前はやりたいことをすれば良いんだ!!」
「そうだよ…こあみ…今までありがとう…」
「こあみ~シェイシェイ…」
桑畑に続くように、由麻奈や栞もハルカを激励した。
「ありがとう…みんな…」
桑畑から見ても、ハルカの泣きながら微笑む表情は美しかった。
そんな雰囲気を壊すようで申し訳ないと思ったが…どうしても気になるので口を開いた。
「最後に…ひとつだけどうしても分からないことがあった…」
「なんですか?」
「こあみというニックネームの由来…違うんだろ?」
以前、社長の前で…小林の「こ」、亜実「あみ」で「こあみ」って言ってたやつのことである。
こあみは笑顔で話始めた。
「私が6歳のとき…スギマンと一緒に花火を観たあとファミレスに行ったとき…スギマンが言ってくれたんです…」
「ハルカは小さい頃の亜実に似てて…結構可愛いと思うけどな…髪を伸ばして、もう少し色が白かったら…亜実に似てるかもな」
「小さい亜実…こあみって感じだな…」
桑畑が「あ~」と言う顔をしているのが、ハルカは嬉しくてさらに続ける…
「スギマンにそう言われたときから、私はますますスギマンのことが好きになっていたんです…お姉ちゃんが居るにも関わらず…ね…」
「だけど、髪を伸ばして、色が白かったら…もっとスギマンの理想の女の子になれるんだって思ったら嬉しくなったんです…」
「……スギマンの存在こそが…私の全てなんです」
ハルカは自信に満ちた笑顔を皆に見せたあとに、お辞儀をした。
「こあみ~早く行きなよ~彼…」
「またどっかに行っちゃうよ~♪」
由麻奈と栞が手を振る。
「ありがとう~、また連絡するからね…」
2人にハルカが手を振ると、そのままレッスン場から出ていった。
「……全然、皆の会話に入って行けなかったんですけどぉ…」
阿弥がうなだれていると…
「ほら!阿弥がこあみの代わりにやることになったんやから…今からしごいたるからな~」
まっきぃ先輩がにやりとしながら阿弥に言った。
「はい!!」
阿弥はなぜかまっきぃ先輩に敬礼して答え…そして由麻奈を見て
「由麻奈!」
「なに?」
「……あとで、こあみの番号教えて!!」
「……いいけど…なんで?」
「おもいっきり悪口言ってやりたいの♪」
と阿弥がにやけると、由麻奈も栞も笑った。
つづく。
この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
金ちゃんやあやちゃんの活躍を楽しみにしていた方…ごめんなさい(;つД`)
これからはハルカとスギマンの話になりますので…(((^_^;)
では、また(^ω^)