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760 【妄想小説?】「抱きしめられたら」第17話。
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それでは…スタート!!
妄想小説?「抱きしめられたら」
第18話「マネージャーと亜実」
「SKS芸能事務所」の中には、所属タレントたちが歌や踊りをレッスンできる場所が設置されている。
社長から「ASH」としての活動を許可され、ハルカたちは張り切っていた。
「じゃあ、ここのパートを栞が歌って…そのあとにここを由麻奈ね…それから…」
ハルカが歌のパートを振り分けていく。
栞も由麻奈も…センターはこあみがやるべきだと言ったのだか…
「センターは栞がやるべき」
とハルカが言い、さらに
「たしかに、栞がセンターの方がビジュアル的にええな~」
今回ASHの為に、ダンスの振り付けをしてくれた「まっきぃ先輩」がハルカの提案を支持したので、結局センターは栞に決まった。
普段は天然キャラの栞なのだが…曲の世界観を出すのが見事だったのを目の当たりにし、まっきぃ先輩も栞のセンター以外にありえないと考えていた。
このレッスン場には他にも練習をしているメンバーが何人か居るので、ハルカたちは何も気づいていなかったのだが…
彼女たちの向かい側の壁に寄りかかりながら、ハルカたちをじっと観ている1人のメンバーが居た。
その頃…ハルカたちのマネージャーは1人、頭に引っ掛かっていることを明らかにしようと、とある場所へ向かっていた。
「この電車に乗るのも…久しぶりだな…」
マネージャーは都心から離れたのどかな景色と海の匂いに癒されていた。
目的地である、とある民家に到着し…
マネージャーは1つ深呼吸をしてから、チャイムを鳴らした。
「どなたですか?」
と中から出てきた人物は…なんと鯨井であった。
そして、マネージャーは頭を下げてから…
「お久し振りです。以前の事務所で、亜実さんのマネージャーをしておりました…桑畑と申します」
とハルカたちのマネージャーである桑畑が鯨井に名刺を渡す。
「あぁ…亜実のマネージャーさんだった桑畑さんか…」
鯨井も言われてみれば…という感覚だった。
「亜実さんの体調をしっかり観ていられなかった私はマネージャー失格です!!」
「申し訳ありませんでした!!」
桑畑は深々と頭を下げた。
頭を下げたまま…10秒くらいの沈黙が続いた。
そのあと…
「桑畑さん……もういいんですよ。」
「体調が悪いのを隠していたのは亜実のほうなんですから…」
桑畑がおそるおそる頭を上げると…
鯨井は大きく頷いて桑畑を見つめていた。
「あ…ありがとうごさいます♪」
桑畑は、ようやく胸が救われた思いがして…目を潤ませた。
「桑畑さん、せっかくですから、亜実に線香の1本でも…」
思わぬ展開に桑畑は一瞬驚いたが、
「はい!ありがとうごさいます…失礼します」
そう言いながら桑畑は、ハルカの家にあがることになった……。
つづく
この小説のようなものは、あくまでもスギマンの妄想であり、登場人物とか家族構成とか関係性は全てフィクションです(笑)
いよいよ…核心に迫っていきます(大げさ)
では、また(^ω^)