プロの仕事 | ツナガリズム〜ABNLPトレーナー 杉山賢一のブログ

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NLP、◯づけ、コーチング、コミュニケーション心理学、言語と行動の科学

こんにちは。

久しぶりブログだよね。
 

さて、今日は法事だった。

母の七回忌、
祖父母の十三回忌、
知らないご先祖様の
なんと二百五十回忌ww
 
自宅ではなく我が家の菩提寺である
雲南市の長栄寺で執り行われた。
 
 
 
このお寺の本堂には、
立派な龍の彫刻の欄間がある。
 
 

先代住職の話では、
この彫刻は石見根付の名工、
清水巌(しみずいわお)の作品だそうな。
 
どうやら江戸時代の人ね。
 
根付っていうのは、
今でいうところの
携帯ストラップみたいなもんだね。
 
石見根付についてはこちら
↓↓↓↓
http://www.pref.shimane.lg.jp/admin/seisaku/koho/esque/2013/87/03.html
 
 
この清水巌さん、
若い頃はこの長栄寺で修業をしてたそうだ。
何かの彫刻を彫っているのを
当時の住職が見ていて、
「お前は仏よりアートなんじゃね?
 アートなら江戸行けよ!江戸!!」
と言って、修業に出したそうな。
 
その後のサクセスストーリーは
適当にググってね。
 
この寺にある彫刻がどのタイミングで
彫ったものかは分からないけど、
この欄間やらいろんなところに
清水巌の彫刻が残っているとのこと。
 
 

そして、実は若いころの先代住職は、
そんなすごい人の作品だとは知らなかった。
 
しかも、本堂を改修する時に、
何だか色も落ちてて汚いし、
外して処分しちゃえ!
と考えていたらしい。
 
ところが、大工さんが
これは絶対にいいものだから
残しといた方がいいよと言うので、
残されることなったそうな。
 
 
それから何年か後になって、
フランスだかイギリス辺りから
根付コレクターがやってきて、
この欄間の彫刻が清水巌の作品だと
教えてくれたらしい。
 
明治維新以降、日本の根付は、
海外に多く輸出されたので、
欧米にはコレクターがたくさんいて、
中には数百万円で取引されるものも
あるんだそうな。
 
 
 
それはさておき、
こう言っては失礼だけど、
こんな田舎のお寺には珍しいくらい
立派な彫刻だ。
 
これぞプロの仕事!という感じだね。
 
 
 
そんな話をしてくれた先代住職が
もう一人のプロの話をしてくれた。
 
清水巌のような芸術的なものじゃないけど、
これぞプロの仕事というものだ。
 
 
この写真見て分かるかな?
 
 
 
本堂に敷かれた畳の縁(へり)なんだけど、
畳と畳の継ぎ目のところの模様が
繋がるようにしてあるのが分かるかな?
 
写真は丁度4枚の畳の角が並ぶ部分だ。
 
先代住職もたまたま訪れたお客さんに
これを褒められて気が付いたらしい。
  
ちょっとしたことのようだけど、
広い本堂のすべてがちゃんと揃えてある。

あまりに自然に繋がってるからこそ
気付き難いのかもしれない。

プロとしてのこだわりだよね。

 
 
そして、なんと!

この本堂の畳を作って敷いた畳職人は

僕の親父!!
 
 
 
いろんな意味で尊敬はしてるんだけど、
こんなことは初めて思った。
 
親父、カッコいいな!!
 
 
 
僕も息子にそう思ってもらえるような
親父になりたいな♪