全国の芸大美大の卒業制作展の季節となりましたね。

観に行かれた方々から、いつにも増して学生が内向的な作品が増えたと流れてきます。
未だに、"アーティストは、売れる=悪(負け)"というムードが学内で蔓延しているからだと若い作家さんから見解を聞く。
「売れたければ勝手にそうしたらいいが、売れている作家・作品が素晴らしいとは思わない」と言われ続けた20年前を思い出すが、現在も変わらないのかもしれない。
先生の言いたい事は、自分の価値基準をしっかり保ちなさいという意図だと分かりますが、余りにも強く言い過ぎると、それこそ、学生からすると院に行くには売れたりコンペや外に向かっての活動は、先生から、まだ学生なのに早いと嫌われかねないし、でも卒業後のキャリアを学校が斡旋してくれるわけではないし、真面目な学生程、内向的にならざる追えないんだろうなぁと推測する。
美大芸大卒業後16年がたち、周りを見ると、結局、学校とか友人間のムードとか、その時の流行りとか、関係なくどこまでもマイペースに描き続けた人が、大手or無名関係なくちゃんと評価されていってる気がする。
何がその作家にとって幸福かは、十人十色だ。本当に大事な事は、いつも、誰も教えてくれなくて、本の中にも、そしてネットの中にもない。