昔の偉い人の肖像画が描かれた、青っぽかったり、茶色っぽかったりする紙切れに、一喜一憂したり、血眼になったりしてるのも
人間だけれども。
ただ平らな、紙とか布に塗られた色の集まりを見るだけで、美しいと思ったり、人生観を変えたり、本当にそれまでの自分をも変えたりする事が、本当にあったとするならば、人間て本当に凄い生き物だよなあと感心したりする。
雨上がりのデッキ、少し肌寒い潮風、不思議といつまでも歩いても疲れは感じさせない湿度、
静かに浮かぶおもちゃのように見える電飾舟、けつまずいて宝石箱を派手にひっくり返したような夜景、
大の大人を少しばかり少女のような気持ちにさせたり、父くらい年齢が離れた方と少年のように、冗談で未来を描いたり。
どれもこれも、あの時、あの頃、あの絵を描かなければ見る事も出来なかったものばかりなのだ。
僕のまぶたに写る過去という駄作と傑作で構成された一枚の未完成のパズルが輝き出す。
僕がもし、アナタと一緒にいて、何処か遠い眼をしてる瞬間があれば、多かれ少なかれこんな事が頭をかすめているかもしれません。
後、下ネタか。