今日は珍しく穴が空いていない靴下を履いている。



部屋を掃除するはずが一枚、又一枚と手紙がこぼれ落ちてきて、
掃除所ではなくなった。



もうこの世にいない人からの手紙も入っていたからだ。



ある夏の日を思い出す。



パーティーの日に踊りましょうと自ら手を握ってくるような方だった。


定かではないが60歳を超えていたと後で聞いた時は驚いた。



最後に会った時の最後の言葉が「オラウータンが自分から腕を回して来たのよ」とシンガポールの
旅でオレンジ色のオラウータンとキスをしている写真をみせられた。


知らない人に口説かれて断ったら岡本太郎だったのよと楽しそうに話した。


人は手紙一つでその人との記憶や温度を無数に思い出す。




僕はそんな手紙のような絵を描いて行きたい。



さあ、洗濯物だ。