大きな木のてっぺんに住んでいる!?
『カングル・ワングルのぼうし』
文:エドワード・リア
絵:ヘレン・オクセンバリー
訳:にいくら としかず
ほるぷ出版(初版1975年)

「カングル・ワングル」って、人の名まえ!
どんな人なのかは、絵本を読んでのお楽しみにするとして、

注目したいのは、「クランペティ」の木。

小高い丘の上に、どっしりと根をはって、幹は太くて、葉がもくもく、空いっぱい。
カングル・ワングルはこの木のてっぺんに住んでいるのです。
クランペティの木の特ちょうは
ホットケーキにそっくりの、おいしいおかしの葉をつけていること。
どんな木なのかしら。
葉は甘いのかしら。

絵本の始まり、カングル・ワングルはひとりぼっちだったけど、やがて・・・。

読み進めているうちに、あなたも、木のてっぺんに登りたくなると思います。

 

★エドワード・リア(1812-1888)
絵本作家。ロンドン生まれ。正規の教育は受けていませんが、絵の才能にすぐれ、ヴィクトリア女王に絵の手ほどきをするほどでした。イタリア、ギリシャ、アルバニアなどに旅行しながら、詩をつくり、絵を描き、1888年1月イタリアのサン・レモで亡くなりました。(絵本のプロフィールより)

★ヘレン・オクセンバリー
絵本作家。本作でケイト・グリーナウエイ賞受賞。夫は絵本作家のジョン・バーニンガム。