きたきつねのゆめ (北の森の動物たちシリーズ)
1,836円
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版画のぬくもりを感じる1冊
『きたきつねのゆめ』
作・絵 :手島圭三郎
うさぎを追いかけて、走っていくと、
「そこは、いままで みたことのない、
ふしぎなもりの いりぐちでした。
きがこおりついて、つきのひかりに かがやいて」
きたきつねの目に、どんなふうに映ったと思います?
シカ?ウマ? 美しいたてがみをなびかせて、森を駆けていく。
こっちの樹冠では、渡り鳥がとんでゆく。森の鳥、氷の鳥。
あ、おかあさん。
きたきつねのおかあさんと兄弟たちが、木の上に、、、。
森がこんなふうに、命あるものたちの姿にみえたら、
どんなにうれしいでしょう。
凍った森なんですよ。
きっと、白くて、透きとおってて、本当に美しいんでしょうね。
もしも、私がこんな凍った森の入口に立ったとき、
私は、見ることができるでしょうか。
駆けるシカや、飛ぶ鳥や、遠い思い出の、命のひとときが。