松尾スズキ作.演出『ふくすけ』の12年ぶり4度目の再演舞台を観ました。主役をフクスケから彼が入院する病院の警備員コオロギと盲目の妻サカエ夫婦に代えて、理不尽をもたらす人間たちへのシンプルな復讐劇にしていました。理不尽に苦しむ人間にはどう生きれば良いかを問う物語でした。同時に“幸せって何処にあるの?”と。“地獄はもぬけの殻、すべての悪は現世にある”と言う現代で。大筋は変えてはいないけどエピソードは色々いじくって時代に合わせたテーマを題材にしていました。でも内容は松尾らしい底知れぬ狂気の生と死のエネルギーが渦巻く物語でした。出演は、主役のコオロギを阿部サダヲ、盲目の妻を黒木華、フクスケを岸井ゆきの、ドモリの社長を荒川良々、狂人妻を秋山菜津子、売春婦を松本穂香、ルポライターを皆川猿時、製薬会社の御曹司を松尾スズキなどなど。2024年7月、新宿のミラノ座で公演の2幕物2時間40分のBunkamura企画製作の舞台でした。