北海道ツーリング顛末記(その2)/鹿との接触の瞬間 | 直球オヤジの自由奔走生活

直球オヤジの自由奔走生活

座右の銘は「"行きたい"、"やりたい"、"欲しい"と思った時が"その時"」。55歳で早期退職し、高齢者と呼ばれるまでの今が"その時"。趣味のバイクや自転車は年齢的に待ったなし。エコノミーな生活で趣味を楽しむ。これをどう追い求めるかが、このブログのメインテーマです。

それは突然のことだった。私のバイクのフロントカウルのすぐ前に(1メートルほどだと思う)、鹿の大きな胴体が現れた。えっ!こいつ一体、、、、と思うまもなく、バーーーンと転倒した。


道北のオホーツク海岸沿いの町、浜頓別町から内陸部の幌延町に向かう道道84号。通行量はほぼ皆無に近く、片側一車線の中高速コーナーが無人の山中を縫うように続く気持ちいいワイディングロード。そこを推定80〜90キロで快走していた。ここに至るまでの道内1日半の間、既に鹿を10回以上目撃しており、ここでも警戒は怠ってはいなかったが、この道道84号では鹿を見ていない。


そんなさなか、その瞬間は突然やってきた。その時、フロントカウル越し、それもすぐ目の前に突然視野に大きな鹿の胴体が入ってきた。いったいどこからこいつは来たんだ、と思うまもなくバーンと大転倒。その瞬間、鹿の胴体にモロに激突したと思ったが、事故後しばらくして辺りを確認すると相手の鹿の姿は無く、私のバイクが鹿の腹に正面から当たったならばバイクごと一回転して吹き飛んだであろうが、転倒だったことからして、鹿の一部に接触したのだろう。


しかし、その転倒は激しかった。バイクでグリップを失っての転倒は、一般的にザーーーーという感じで滑っていくのが普通。このような転倒はさほどダメージは大きくないが、今回は鹿を視認して転倒まで瞬間的だった。ガーン!(鹿と接触)、バーン!(転倒)という感じだが、理解されるかな?


事故後の現場の様子
(散々した荷物や部品を整えた後の姿)


警戒はしていたのに、なぜ目の前に鹿が来るまで気が付かなかったのかが大きな疑問だった。そして、この交通量皆無、携帯電話の電波も繋がらないここでどうするか。そして体はどうなんだ。バイクの損傷は。混乱を極めながら、様々なことが錯綜する。真の戦いはここからがスタートだった。