今年の家計を試算する(その1)/支出編 | 直球オヤジの自由奔走生活

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座右の銘は「"行きたい"、"やりたい"、"欲しい"と思った時が"その時"」。55歳で早期退職し、高齢者と呼ばれるまでの今が"その時"。趣味のバイクや自転車は年齢的に待ったなし。エコノミーな生活で趣味を楽しむ。これをどう追い求めるかが、このブログのメインテーマです。

さあ、2023年が始まった。毎年、年始に我が家の家計を予想する。お金さえあれば幸せになれる訳ではないが、お金に苦労すると家族や自分の生き方に大きな制約が出る。だから家計を常に把握し、将来を予測しておく必要がある。果たして今年はどうか、そして将来は。

私はリタイアする以前から家計の将来的な推移をエクセルに入力し、80歳位までの将来シミュレーションをしていた。それにより、リタイアしても何とかなると踏んで、
人より早くその道を決断した。しかし、そのシミュレーションは大雑把な概算であり、家族の状況や、家庭内で起きる不測の事態、時代の変化などは考慮していない。だから年の始めに、前年の実績に基づきこのシミュレーションを修正する。



長期計画として、このような表をエクセルで作って、シミュレーションしている

 

前年の2022年は子育てが完全に終了した年だった。下の子が大学を卒業し就職したことにより、今年から教育費など子供に掛かる費用がゼロになった。こういう変化を加味し、前年の実績をベースに費目毎に修正を加える。尚、実績と書いたが、我が家は家計簿は付けていないので、正確な金額はわからない。しかし、資産(預貯金)の残高と収入(年金やカミさんのパート収入など)から、使った費用総額は逆算出来るし、保険料や税金、耐久消費財など多くは記録があるのでこれらを差し引いて、記録の無い費目(食料品や雑貨など)は推定ではじき出す。まあ当たらずとも遠からずで、大きな間違いは無い。

 

この表に月単位、もしくは年間まとめて家計を入力すると、

前述の表に自動入力される

 

さて本題。今年の我が家の支出総額の予想はいくらか。その額は約375万円(年間)になった。これには私の最も大きな趣味であるバイクツーリングや鉄道の旅と、そして夫婦の旅行やカミさんがたまに大都市に遊びに行く費用など総額75万円を含んでいるので、それを差し引くと約300万円となる。この額をどう見るかだ。

まずは統計的なデーターから見てみる。高齢者二人世帯の家計支出総額の平均は、総務省統計局のHPによれば、「1か月平均消費支出は,高齢勤労者世帯は307487円、高齢無職世帯は257230円」だそうだ。ただ、この額には税金や社会保険料という非消費支出は含まれていないので、それらを加えると、高齢者勤労世帯では349003円(
約420万円/年)、高齢者無職世帯では281883円(約340万円/年)となる。

こうやってみると
我が家の家計はまずまず平均的と見ていいだろう。とは言え、我が家の生活スタイルはどうみても平均的なものとは思えない。そこで費目毎に我が家の家計を以下で見てみる。

※金額は、特に記載が無い限り年間額。千円以下は四捨五入

<衣・食・住>
1.マンション管理費(修繕積立含む):41万円
 修繕費がかなり高い。しかし、将来を見据えると甘受せざるを得ない。
2.食費(家飲みの酒や外食、お菓子など全て):56万円
 朝食は菓子パン一つを夫婦で分け、昼は即席メンが多い。ビールは一本90円以下の
ビールもどきワインは1本500円以下
3.日常雑貨・消耗品:16万円
 品物毎に安いドラッグストアを巡って購入。
4.光熱費:16万円
 家電製品はほぼ
省エネ家電
5.通信費:8万円
 スマホは
格安スマホ(格安SIM)。
6.図書費(新聞代含む):7万円
 
図書館を最大限利用。新聞は朝刊のみ。
7.交通費(自家用車のガソリン代や市内公共交通機関):5万円
8.雑費:6万円

<教育費>なし

<遊興・娯楽・交際>
1.こづかい:48万円
 夫婦毎月2万円づつ。2~3日に一度通っているジム(公営)の費用はここから出している。コロナと加齢でともに飲み会は減少。
2.冠婚葬祭:6万円
 今後葬式が増えそう。この範囲で収まればいいが。

<医療>
1.通院、薬代:11万円
 今まではこの程度で済んでいたが、今後増えていくだろう。
2.社会保険(健康保険、介護保険):32万円
 節約しようがない。

<税金>
1.固定資産税、住民税、自動車税:12万円
 請求された通り納付するしかない。

<保険・会員>
1.自動車、バイク関係保険:4万円
 全て
ネット保険
2.火災、地震、生命、医療保険等:6万円
 加齢とともに
掛け金などは見直し、最低限に絞っている
3.各種会費:1万円
 これも加齢とともに見直して現在最低限のものだけ。クレジットカードは年会費無料のもの。

<その他>
1.耐久消費財:15万円
 もう欲しいものなど無いのだが、
家電の買い替えなどで生じる。
2.修繕費:10万円
 歳を重ねると自分の体だけでなく、
家財も何かしら毎年故障したり、メンテが必要となるものが出てくる。車検や車のタイヤなども含む。
3.私の趣味の旅費:50万円
 バイクでも鉄道でも、押しなべて平均すると
一日1万円使う。50日間と想定しこの額。
4.その他の旅行費用:25万円
 年に1回位は夫婦で旅行するし、カミさんは一人で何処かに行ってしまう。

以上、わかって頂いたかどうかわからないが、我が家は
旅費以外は既にかなり絞りに絞っている。大盤振る舞いしている費用なんて皆無だが、決してケチケチ生活をしている訳ではなく、例え一本90円しないビールもどきでも十分に満たされている。要は趣味的なことには費用は掛けるが、その他の部分では徹底的に無駄を省くという生活スタイルを取っている。でも、これだけ節約したりあの手この手の技を使っても、年間300万円(旅費除く)使うのだ。

旅費を除いた家計総額は約300万円、旅費を含めて約375万円。全国平均の高齢者無職世帯では、旅費を含めて約340万円。その内旅費だけの費用はわからないが、教養娯楽費の37万円を差し引くと約300万円となり、我が家のそれとほぼ同額。ただ
多くの高齢者世帯で、我が家のような節約術を駆使しているとはとても思えない。もしそれを実行したら、もっと家計は節約できるはずだ。

まあ、他人の家のことはどうでもいいか。自分の家の年間支出を出しただけで終わりではない。問題は
収入とのバランスだ。年金に代表される世帯収入を同時に見ないと意味が無い。これについては次回に。