我がケチケチ作戦(その4)/総括 | 直球オヤジの自由奔走生活

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座右の銘は「"行きたい"、"やりたい"、"欲しい"と思った時が"その時"」。55歳で早期退職し、高齢者と呼ばれるまでの今が"その時"。趣味のバイクや自転車は年齢的に待ったなし。エコノミーな生活で趣味を楽しむ。これをどう追い求めるかが、このブログのメインテーマです。

家計の支出をケチったところで、いったいどれだけ意味があるのか。「大した効果も無いのに、手間ばかり掛かるだけ」と思われるかもしれないが、長い目で見れば決してばかにできない。

そもそもこの手のことをやると、ケチとかシミったれ、がめつい、みみっちい、細かい、人間として器が小さいなどと言われかねない。お金をケチることに対する蔑称や表現には、なぜか様々な言い方が存在する。それだけ、忌み嫌われているということなんだろう。しかし何度も同じことを言うが、
同じモノやサービス、または同程度の価値のモノを手に入れるのに、今までとは違った方法でやれば安くなるという点は昔と違って多種多様になり、それを実行するに過ぎないのだ。それをケチと言うのだろうか。

ただ、従来の消費行動を変えるには、
新しいことに手を出す面倒くささや難しさ、怖さを考えてしまう。典型的なのがスマホの通信契約だろう。私の家族は全員がいわゆる”格安スマホ”と言われる契約をしており、大手のキャリアとは契約していない。それによって一人毎月2000円程度(4月以降、更に下がって1000円程度になりそう)で済んでいるし、安いからといって何の不都合も無い。しかし、この格安スマホを使えるようにするには、ネット経由で契約したり、送られてくる小さなSIMをスマホにセットして、いくつかの設定をしなければならない。スマホに不慣れな初心者やITを敬遠する高齢者には高いハードルだが、かと言って「ムリッ!」と投げ出すほど難しくは無い。それがイヤならキャリアと契約し、実店舗で何から何までやってもらうことだが、その結果毎月7~8000円の通信費を払うことになるかもしれない。その差は一人毎月約6000円、夫婦二人なら約1万円、一年では約12万円も余分に支払うことになる。

こうやって格安スマホを導入した結果をケチとは言わないだろうし、他人にどう思われようが、少し消費行動を変えれば支出を削減できるのだから、やればいいのだ。そのインセンティブになるのが、その効果である。いったい
どれほど効果があるのか。今回ブログにこうして24項目列挙したが、トータル効果、つまりこれらを実行すれば、総計でどの位お得なのかを算出したい。しかし、これがなかなか難しい。手を打った後の金額も条件や利用実態で様々だし、手を打つ前のベースとなる地点がどう想定するかにもよる。よって正しい金額を出すことができない。ならば大雑把に試算してみよう。

例えば、前々回のブログで、項目No.1の食料品を安い店で買うという内容なら、そうでない普通のスーパーより概ね1~2割安いと考える(感覚的にそんな感じ)。我が家は家計簿を付けていないが、一ヶ月の食料品購入額は4~5万円程度。そこから導き出すと、激安スーパーで全ての食料品を購入したら、一ヶ月の支出効果は1.25万円~0.4万円となる。まっ10000円としよう。項目No.2の家飲みはビールモドキでは、本当の缶ビールを一本200円として(最近買ったことがないので正確にはわからない)、ビールモドキ(第三のビール)なら85円。それが一日一本毎日飲むので3450円の削減になる。ワインはそれこそピンキリで何を普通とするか困るが、一本1000円のワインを月に5本飲むとすると、安いワイン(一本500円)との差額合計は2500円。ビールとワインで一ヶ月の削減は6000円と出た。

こうやって一つ一つ計算してゆけば、正確ではないもののおおよその相場観が導き出される。でも段々面倒になってきたので、頭の中でエイッと出してみよう。この手の本を出すのなら厳密に試算するが、所詮はブログだからこの程度のアバウトさは勘弁して欲しい。ベースとするのは、全くモノやサービスの価格というものを気にせず、気持ち良く消費した場合、つまり小ぎれいなスーパーで買い物をし、キャリア契約のスマホを店舗が勧める通りのプランで使い、割引やクーポンなど全く使わず買い物し、車に乗ってガソリンが減ったら目に止ったフルサービスのGSに入り、自宅に戻ったらプシュッとスーパードライを開けるというような生活である。そんな生活と私が行っているような生活とでは、いったいひと月どのくらい違うだろうか。

頭の中でグルグル回して導き出した結果は、
5万円前後の差があるとみた(ここには、大量に借りてくる図書館の本を購入するという前提は排除してある)。しかし、普通の人は私のような執着はないとしても、極自然にお金のことは気にとめ、多少は安くあげようとし何らかの行動をしているはず。それを加味すれば、ひと月3万円というところかなぁ(根拠を問われるとちょっと困るが、当たらずとも遠からずだろう)。

ひと月3万円という額の信憑性は別にして、もしそれだけ削減できたら
一年間で36万円。積極的に利用するクレジットカードやスマホ決済で得られるポイントも足して、年間40万円。これを小さいとみるか大きいとみるか。削減したお金を使わず全て貯金したら10年で400万円。かなりイイ車が買える額だ。車なんか買わず、子供の将来の高等教育費用に充てたり、老後の蓄えにしようと思うならば、年間40万円削減を25年間続けて貯めれば1000万円にもなる。こうやって考えると、月3万円の支出削減の長期的効果の大きさがわかる。

以上、今回まで書いたことをまとめてみる。

0.世の中で取り沙汰されるお金の単位である億や兆と、普通の人が日々の生活で扱う万円とは大きくかけ離れているけれど、その
数万円の価値と意味を侮ってはいけない。

1.お金を増やす投資にはリスクは少なからず必ずあるが、支出の削減には
リスクはない

2.同じモノやサービスを、今までとは
異なる方法で入手するだけで支出額が変動するのが現代社会。よって、従来通りの消費行動を見直し、支出を削減させることは消費者として当然の行動である。

3.その為に必要なのは、
「今まで通り」に安住せず、ちょっとした勇気と行動をすること。ただ、実行に際しては一時的に面倒なこともあるが、一度変更すれば問題は無い。

4.大きな効果を生む策を優先的に実行する。

5.一つ一つの施策効果は小さく、月単位では微々たるものと思われる支出削減効果でも、それらを
継続して長期的に捉えると、その効果の大きさが認識できる。

そして最後にもう一つ。生活が汲々となってから殺伐とした中で「どうしようぉ・・・」とならないよう、今からでも
ゲーム感覚で取り組もう。以上で私の”ケチケチ作戦”、いや”賢い支出削減作戦”を終わります。