暇にあかしてスマホの機種変更 | 直球オヤジの自由奔走生活

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座右の銘は「"行きたい"、"やりたい"、"欲しい"と思った時が"その時"」。55歳で早期退職し、高齢者と呼ばれるまでの今が"その時"。趣味のバイクや自転車は年齢的に待ったなし。エコノミーな生活で趣味を楽しむ。これをどう追い求めるかが、このブログのメインテーマです。

たまにはコロナウィルス以外のことを書きたいのだが、なんせ自粛と休業、閉鎖の嵐で何もできない。そんな中、スマホの機種変更を思いついた。面倒なことはこういう時にやってしまおう。

 

退職後に悟ったことの一つに、「『メンドクセ』は損する」、「『その内』は永遠に来ない」ということ。現代社会は何かと手続きや操作が伴い、それらが煩雑で面倒なことが多い。臨時特別給付金の10万円にしても、手続きしなければもらえない。そういう様々な手続きに腹を立て「メンドクセ」と先送りすると、損をしたりお得なことを逃してしまうのが悲しき現代社会。また、他人からの提案や誘われても「またその内に」とかわしていると、機会を逸し、再度の好機は永遠に訪れない。生きながらえる時間の制約や頭の劣化を抑え難いこの年齢になると、それは尚更だ。

 

スマホや携帯電話の契約は、この「メンドクセ」の筆頭と言っていい。私が現在使っているスマホ端末は2年少々使用している。最近、動きがモッサリすることがあり、電池の持ちも悪くなった。とは言え不具合は無く、ホンの少しばかり我慢すれば済む程度のことである。だから買い替えは3年程度使ってからと考えていた。しかし、あまりの暇さ加減に何かやることがないかと思案を重ねた結果、「時間がある内にやってしまおう」と思い立った。まあ、退職後は常に時間的余裕はふんだんにあるのだが、あれもやりたい、あそこにも行きたいと四六時中何かを模索している私にとっては、煩わしいスマホ関係の手続きや設定は、こういう時期にじっくり腰を据えてやったほうが得策だと考えたのである。

 

私が契約している通信会社は、いわゆる「格安スマホ」というものだから、機種変更や他社への乗り換えも自分の手で行うことが基本である。何から何まで実店舗でやってくれる大手キャリアとはこういう点が違うからこそ、安いのである。つまり「メンドクセ」を自ら行うから安くあがるのだ。さて、大方針の検討から入る。費用的には他社に乗り換えた方がキャッシュバックや端末の割引などの特典が得られるが、現在使っている電話番号を引き継ぐMNP(マイナンバー・ポータビリティ)という制度を使うことにより一手間掛かるし、余分な費用も発生する。先に言ったように「メンドクセ」と言ってはいけないのだが、やはりできるだけ避けたいというのが人情だ。そこで通信会社を変えず、機種変更だけ行う道を探った。

 

機種変更の場合、費用的なメリットは非常に小さいのが相場である。通信会社を変更して乗り換える場合は色々と特典盛りだくさんなのに、機種変更となると手のひらを返したように冷たくなる。しかし、私が今契約している「IIJmio」という格安スマホの会社のHPを見ると、「HUAWEI nova lite 3」が1万円ちょっとで買えるじゃないか。10万円前後のハイパフォーマンスのスマホも多いが、技術の進歩は早く、すぐに性能は凌駕され、そして経年と伴に動きが鈍くなり、結果2~3年毎に買い替えることになるのがスマホの世界。そこに高額な費用を掛ける甲斐性は私にはない。今回の予算も大胆にも1万円以下を狙った。果たして達成可能か。そういう目論みに、ピッタリ当てはまりそうなのがこれだった。

 

現在私が使っているスマホは「HUAWEI nova lite 2」で、最近モッサリ感が出て来たが、それ以外に何も問題は起きず、実に優秀な機種である。2年前2万数千円で購入したが、十分その価値はある。その後継機種がnova lite 3で、これが1万円ちょっとで買えるとは驚きだ。因みに、家電量販店では2万円以上で売られている。スペック的にはlite 2よりわずかに画面は大きく、老眼の身にはこの方がいい。バッテリー容量も1割以上増え3400mAh。重量は160gと軽い。これはいい。「思い立ったら吉日」人間の私は即発注した。

 

その3日後には物が届いた。さて初期設定だ。家族のスマホも含めればもう何度もこの作業の経験はあり、お手のものと言いたいが、デジモノは融通が利かず、正しい操作や設定をしない限り先に進めない。それに歳と伴に記憶力が低下し、何年かに一度くらいしかやらない低頻度作業なんか、すぐに忘れてしまう。こんなだから、スマホやPCの設定を前にすると少し緊張する。

 

ただ、幸いにも今回は契約している通信会社の変更はないし、スマホ本体も同じHUAWEIだから気が楽だ。更にSIMサイズはlite 2と同じなので、古いスマホからSIMを取り出し、新しいスマホに差し替えるだけ。APN設定も簡単。その後、Googleアカウントで同期を取ればアプリやデーター、設定などが移行される。そして今回は、同じHUAWEI製のスマホ同士だからか、指示されるままに操作していたら、2台の新旧のスマホがBluetoothで接続され、いつのまにかデーターや設定の移行が完了してしまった。Googleアカウントで同期させるやり方だと完全無欠の移行は難しいのだが、今回はほぼ全て旧のまま移行され、移行後の追作業は殆どなく、実に簡単に済んだ。

 

それでもLINEや〇〇ペイなどは、個別に機種変更手続きを行わなければならないし、銀行口座のアプリも同様。しかし、まあこの程度の「メンドクセ」は許容範囲だ。とにかく今は時間があるから、落ち着いてやればいい。こうして滞りなく機種変更は無事に完了した。

 

ならば、古いスマホは無用だ。さっさと売却してしまおう。特に不具合は無いから売れるはず。そこで何度か利用している買取サイトで見積る。すると「2700円」になることがわかった。大した額ではないがタダではない。早速買取を申し込むと、数日後にはゆうパックが届き、それに古いスマホを同封して送り返す。その数日後には見積り通りの額が振り込まれたのである。

 

では集計してみよう。

 

HUAWEI nova lite 3、購入:11880円(税込)
HUAWEI nova lite 2、売却:2700円

 

差し引き9180円の支出となった。わずか9000円ちょっとでスマホが最新機種に生まれ変わり、この先また2年程度は使えるようになったのである。

 

何もせずにストレスフリーな生活が送れれば、一万円以下とはいえ出費は発生しないし、移行作業に伴う少しばかりのストレスも発生しない。でも、スマホやPCは使えば使うほど動きは悪くなるし、バッテリーは必ず劣化する。だから、例え大事に使用し無傷でも未来永劫使えず、いつか切り替えねばならない。デジモノにはあまり自信がないとか、お金に余裕があるのなら大手通信会社の実店舗に頼もう。でもこういう時期に、こういうメンドクセイ作業に挑んでみるのも、一興ではなかろうか。