以下、スピ系。前回の続き。
苦手な方はまたきてね。
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続きです。
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少しだけ、時計を戻しましょう。
お姉様が亡くなられた後のことです。
お父様が手鏡ほどの肖像画を手に取り、
私に見せてくださいました。
パパ ごらん、お姉様の肖像画だよ
「お姉様は君のことが大好きだった」
「神様の元で天使になったんだ」
「今でも妹の君を見守っているよ」
ブランシュ 刷り込み
「お姉様は私が大好き!お姉様は天使…!」
お母様は部屋に籠ることが増え、
そしていつしか、
1日の大半を1人で過ごすようになりました。
それがあまりに寂しかったのでしょう。
暖炉の前で、
お姉様と絵本を並べた幼い思い出が、
今日のことように甦ってきて、
天使の羽根に包まれ、
幸せに遊んでいる感覚を覚えたのです。
乳母←使用人が減ってクソ忙しい
「お嬢様、遅くなって申し訳ありません!」
ブランシュ←電波不思議ちゃん系に成長
「お姉様が一緒に遊んでくださったから平気!」
そして、
この城の全てが終わると、
乳母と二人で母の実家の領地へ、
美しい湖畔の別邸へと移住し、
乳母 ←他は全員離職した
「私には身寄りもないですから、」
「これからもお嬢様をお世話致します」
「別邸では不自由もあるかと思いますが…」
ブランシュ
「大丈夫!お姉様がいてくださるから!」
その土地で10年ほど過ごし、
(子は父の家門(没落)なので母実家は引き取らず、孫が暮らせるだけ援助してくれました。)
事業で成功しているという男と縁談を決め、
町へ移り暮らしました。
夫ひいー!
「事故だ!金が!失脚しそうだ!」
ブランシュ←ぶっとび系に成長
「落ち着いて。お姉様がいてくださいます」
「どんな時でも愛してくださるのです」
夫またお姉様か!
「お姉様とやらが俺に金をくれるのか?!」
「だったらいくらでも祈ってやるぜ!」
どんなときでも、
どこに我が身が置かれても、
お姉様は私の心を守ってくださいました。
やがて、夫が亡くなると、
別邸へと戻り余生を過ごしました。
息子
「お母様!」
娘
「お母様ぁぁ!」
孫たち
「おばあさまぁ~!」
ブランシュ←お姉様の肖像画を抱いてる
「怖くないわ。私はお姉様の元へ行くの」
「私を愛してくださる優しい天使様です」
「ああ、お姉様、やっとお会い出来ます…」
…
……
~あの世に到着~
ブランシュ60過ぎのおばあちゃまの姿
「お姉様ぁ~!!」
ギン(´・ω・)←また突っ立って浄化中だった
「…、ん…」
ブランシュ←筋斗雲に乗って光輝く
「お姉様が生まれてきてくださったおかげで、私は生きてこられました!」
「どんな時も支えに思っておりました!」
「家は没落しましたけど!」
「孫にも囲まれ、実り多き人生でございました」
ギン(´・ω・)←7歳のまま
「…そう…(もう60年経ったのね)そっか…、良かった」
ブランシュ
「有難うございました!!」
小さなお姉様は、
一生涯の心の拠り所でございました。
人の話を聞けないぶっ飛び系でしたけど、
『どんな時(没落)でも品格を落とさず』
という目的に挫けずいれたのです。
そして最後に、
悲しいお知らせがございます。
お父様はここへは戻らず、
自分を騙し裕福に暮らした商人を待ち構え、
共に奈落へと去っていかれたのです。
商人←意気揚々と成仏ルートを歩いてた
「お前には一生感謝してたって!マジで!」
「おかげで死ぬまで贅沢が出来たよ!」
「俺は死ぬまで“騙されてくれて有難う“って、幸せを噛み締めて感謝をしてた!!」
お父様←あの世に上がらず待ち伏せてた
「お前に騙された人々の心を、ここで全て預かった」
「私には彼らの心を救うという約束がある」
「お前に相応しい世界へと誘ってやる」
商人←囚われて闇に引きずり込まれる
「うあああ~!…!……、」
ーー終わりーー
あとがき。
商人による全被害者たちの悲しみを吸収し、
貴族の霊格で悪霊となったお父様は、
イメージ内のバンパイアのような、
美しさと高潔さを感じさせました。
救いはないのかなと思ったけど、
(死後の)本当の世界は自由領域で、
“力の源“には理由があり、
全てが自由でした。
そしてお母様は、
まだ“あの世“には上がれてません。
けど、
現在進行形で綺麗になってきてるし、
今の私が引き上げられればと思います。
次回は、
最後までブランシュに付き添ってくれた
乳母の物語です。
乳母は今世の私の祖母です
next(∩∀・*)