未曾有の大震災から一年経過しました。震災で犠牲になられた多くの方々被災されて今も不自由な暮らしを余儀なくされている方々に、改めて心よりお見舞いを申し上げます。




「3月11日」は、我々にとって絶対に忘れてはならない日として、後世に引き継いでいかなければなりません。




まず犠牲になった方々への鎮魂と祈りの為に。そして災害への予防意識と「その時」の為にいかに助け合い支え合って暮らすかという決意の為に。




720万人の埼玉県民、12万5千人の戸田市民から政治を任されている身の責任の重さというものを今、改めて感じています。




今日、私は戸田市の後援により開催された文化会館の大震災追悼コンサート「心の絆」に参加しました。奥村愛さん、神崎ゆう子さん、そして秋川雅史さんの被災者へ向けられた鎮魂の演奏と歌を聴き、参加された市民のみなさんとともに2時46分に黙祷を捧げました。




一年前のあの日。皆様は何をされていましたか?


私はあの時、自転車にのって御用聞き活動をしている最中でした。


上戸田のある店先でそのお店の店長さんと世間話をしていました。地震直後のテレビ放映から流れる信じられない光景。


そして続く余震に何か非常に悪い予感がして、すぐに事務所にいったん戻り、事務所のスタッフとこれから何をすべきなのか話しをして、とにかく情報発信だということになりました。


しかしインターネットも不通、電話も不通だったので、まずは市役所の災害対策本部に行って状況を確認。幸い携帯のネット環境だけはかろうじて通じたので、役所が小中学校の状況を把握できていないということもあって自分車で学校を回って、帰宅困難の市民向けのツイートを回りながら行いました。


私のツイートに、都内で足止めをされている方々や、中国に出張している市民の方からのメッセージが届き、あの時本当にツイッターのすごさを感じました。


また、その後は計画停電のスケジュールを配り、多くの市民の皆様から激励をいただきました。




あの時、自分は政治をやってて本当に人の役に立っているのか?といった迷いがなくなった瞬間でもありました。




そして・・・その後の県議選、そして被災地への支援、初の県議会での防災の提言・・・あっという間に1年が過ぎました。




あれから1年が経ち、今私たちがやらなくてはならない事は何でしょうか。




私は、埼玉県としては、被災者の受け入れと被災地の支援の継続はもちろんですが、分かち合いの具体化として、大きな問題となっている「がれきの広域処理」に、やはり力を注がなくてはならないと考えています。上田知事はこの問題に先頭に立って旗を振っており、私はその行動に敬意を感じています。これができてはじめて、本当に日本人が尊敬される民族だといえるのではないかと思います。




そして、家庭の出来ることは、何でしょうか。




防災の備え(自助)そして近所との助け合い(共助)さらに地域防災の強化(公助)の順から考えると、備蓄や心構え、防災情報対策など確認すべき事はたくさんあります。




つらつらと書き連ねてしまいました。最後に。




この国難に、私たちの心の拠り所とは、どこにあるのでしょうか。




私たちの国民の父である天皇陛下のお言葉をご紹介させていただきます。




(宮内庁HPより)


東日本大震災から1周年,ここに一同と共に,震災により失われた多くの人々に深く哀悼の意を表します。


1年前の今日,思いも掛けない巨大地震と津波に襲われ,ほぼ2万に及ぶ死者,行方不明者が生じました。その中には消防団員を始め,危険を顧みず,人々の救助や防災活動に従事して命を落とした多くの人々が含まれていることを忘れることができません。


さらにこの震災のため原子力発電所の事故が発生したことにより,危険な区域に住む人々は住み慣れた,そして生活の場としていた地域から離れざるを得なくなりました。再びそこに安全に住むためには放射能の問題を克服しなければならないという困難な問題が起こっています。


この度の大震災に当たっては,国や地方公共団体の関係者や,多くのボランティアが被災地へ足を踏み入れ,被災者のために様々な支援活動を行ってきました。このような活動は厳しい避難生活の中で,避難者の心を和ませ,未来へ向かう気持ちを引き立ててきたことと思います。この機会に,被災者や被災地のために働いてきた人々,また,原発事故に対応するべく働いてきた人々の尽力を,深くねぎらいたく思います。


また,諸外国の救助隊を始め,多くの人々が被災者のため様々に心を尽くしてくれました。外国元首からのお見舞いの中にも,日本の被災者が厳しい状況の中で互いに(きずな)を大切にして復興に向かって歩んでいく姿に印象付けられたと記されているものがあります。世界各地の人々から大震災に当たって示された厚情に深く感謝しています。


被災地の今後の復興の道のりには多くの困難があることと予想されます。国民皆が被災者に心を寄せ,被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていくよう期待しています。そしてこの大震災の記憶を忘れることなく,子孫に伝え,防災に対する心掛けを育み,安全な国土を目指して進んでいくことが大切と思います。


今後,人々が安心して生活できる国土が築かれていくことを一同と共に願い,御霊(みたま)への追悼の言葉といたします。






陛下は大変な激務と持病の中でも、私たち国民のために、ずっと祈り続けていただいておりました。




本日も心臓バイパス手術から幾日も経たない中、政府追悼式にお出ましになられ、被災者とその家族、全国民に対して、深い祈りのお言葉をささげられました。




国民とともに国土の安寧を祈り続ける陛下の御心が、私たちの大きな拠り所です。


陛下のお話になられたように、国民皆が被災者に心を寄せ,被災地の状況が改善されていくようたゆみなく努力を続けていく事。そしてこの大震災の記憶を忘れることなく,子孫に伝え,防災に対する心掛けを育み,安全な国土を目指して進んでいくこと。




私はこれから政治家として微力ながら、この努力を進めることにまい進していきたいと考えております。