職場に、筋金入りの「乗り鉄」さんがいる。
毎週のようにマニアックな乗車の仕方を楽しんでいる人です。
先週末も面白い乗り方をしてきたと切符を見せてくれました。
乗車は大宮で、下車が与野。
たった2駅しかない区間なのに、金額が8千円以上いってる。
有効期間は3日間で、途中下車もできる。
これくらいの近距離なら、通常は有効期間は1日で、「下車前途無効」になっているはず。
つまり、途中下車はできないのです。
「え?どういうことですか??」って頭の中は???でいっぱい。
更によく見ると、経由地の情報が印字してあった。
この切符は、大宮から長野、山梨を経由して与野に到着する乗車券だったのです。
まるで、自作の周遊券みたい。
有効期間が3日になっているのは、区間距離が100キロを超えているからなんですって。
こんなワザがあったのか!って感心してしまいました。
この会話の後で、ふと思いついた。
そうだ、定期券をモバイルSuicaにしているかをこの人に聞けばいいのでは?って。
4月以降の定期券購入にあたり、今まで通りのカードタイプのSuicaで買うか、モバイルSuicaに移行するか、ずっと迷っていたのです。
聞いてみると、「モバイルSuicaは使っておらず、ビューカードと定期券を兼用にしている」という回答でした。
ビューカードはご存知、JR東日本が発行しているクレジットカード。
種別が色々あるのですが、この鉄男さんが使っているのは「ビュースイカ」カードというものでした。
定期券とクレジットカードが一体になっていて、ポイント還元率もいいです。
おまけに、チャージするだけでもポイントが貯まる。
そして、このカードの一番の特徴と言えるのが、「オートチャージ設定」です。
定期券の範囲外に出た時の清算時に、わざわざチャージする必要がない。
使う分だけ、自動的にクレジットカードからチャージされるという便利な仕組みがあるのです。
このかたは、生活費のあらゆるものの支払いを「ビュースイカ」カードに集約しているので、ポイントがどんどん溜まっていくのだそうです。
家賃までも、このカードで支払っているそうだから、そりゃあもうザクザクですね。
現在溜まっているポイントは10万ポイントもあるんですって。
そのポイントを、乗車券に使ったり、グリーン券を購入したりするのにも使える。
どうりで毎週のように鉄道の旅を楽しめるわけです。
モバイルSuicaにしない理由は他にもあって、それはネットワーク障害が起こると使えなくなるから。
あとは、停電の時にも使えない。
カード式なら、文字の印字がされているので、停電時やネットワーク障害時でも、改札でカードを見せれば通れるのだそうです。
そして、うっかりやりがちなのが、スマホのバッテリー切れ。
これらのリスクを抱えながらモバイルSuicaに移行するのは嫌、というようなことを言っていました。
鉄道に乗りまくっている「乗り鉄さん」の意見はとてもわかりやすく、説得力がありました。
それだけ乗っている人でも、定期券をモバイルSuicaにはしないのね。
そのメリットよりもデメリットの方が、今の時点では上回っているということです。
私はものすごーく腑に落ちまして、腹は決まりました。
やはり定期券をモバイルSuicaに移すのは時期尚早。
もっとシステムが成熟してからにします。
そして、ビュースイカカードを作ろうと思いました。
今回の定期券購入には間に合わないから、次回までにということで。
筋金入りの乗り鉄さんの意見を聞いて、「モバイルSuica問題」がスッキリ解決しました。
定期券を移行するにはリスクがありますが、グリーン券購入にはかなり便利なのを申し添えておきます。
これはすでに自分のスマホでお試し済みです。
券売機に走ることなく、ホーム上でサクサクっとグリーン券が購入できるのは超絶便利です。
たまにグリーン車に乗る方にはおすすめできます。