吉田神道 | 「しじみ」の呟き「改」

「しじみ」の呟き「改」

「口をあけぬ蜆死んでゐる」尾崎放哉。

兵戈無用!

吉田神道の四百年
‐神と葵の近世史
井上智勝 著(講談社選書メチエ)

読み終えました。
この神道分野は 全然、知識がありませんでした。

幕末維新、明治時代の「廃仏毀釈」下の
仏教者「井上圓了」達の苦闘がありました。

天皇家の祖神「天照大神」よりの古代神道が
六世紀の仏教(文明開化)伝来により雌伏し、
かわった仏教の古代中世期の隆盛、約1000年位か。

近世、戦国江戸時代、神道を維持して来た「神使い」、
「吉田神道」の零落と再興、そして凋落。

遺産としての端末「全国の神社」(スタンドアローン)が
明治政府の近代国家形成の「天皇の権威」づけのの思想「国家神道」の
ネットワーク端末として変貌機能して行く。

そして明治政府の「廃仏毀釈」、
「国家神道」による社会思想基盤の上での国家形成、
「富国強兵」、「坂の上の雲」へと突き進んで行く。

昭和初期の「天皇制」下の「軍国主義」、「太平洋戦争」、
「敗戦」への道ですね。

現在の「安部政権」は、
このある時点からの道を再走し始めていますね。

来週から「天皇」の基盤の「三種の神器」の本を読みます。

 頭の中になかったある細い線が繋がり現れるでしょう。

でもその前は?
が疑問として浮上するでしょうね、予想できますね。

 国家主義者ではありません、天皇支持者でもありません、
現代のノンポリティカルな一般人です。

まあまたねばいばいです