母が心臓の手術をすることになった。母も安心するから私が看病することにした。今までの経験から歳も歳だし、入院も予定より長くなる覚悟をしていた。主治医から「しっかり食べて体力と栄養をつけましょう。」と言われ母もその気になって手術後、出された物はなんでも食べた。母の歯は丈夫で、おいしそうに食べた。その結果、長引くと思っていた入院も予定より早く退院することができた。


 同じ頃、義母も入院。病気は母と比べるとたいしたものではないということだったが、歯の悪い義母は食事も思うようにとれず点滴から栄養を補給していた。そして予定の入院日数を大幅に上回ってしまった。


 食事から栄養をとることが、点滴にも勝るということを実感。看護師として健康は大事だと判ってはいたが、健康を守るために食べること、そのための歯の大切さが身にしみた・・・。


これは当院の患者さんの話です。


 イギリスのデータでも、80歳で25本の健康な歯を持つ人の平均入院日数は4~6日、一方、1本も自分の歯を持たない方は1.5カ月~2カ月の入院を余儀なくされているという結果が出ています。また、口の中の病気は誤嚥性肺炎・心臓病・腎疾患・動脈硬化・糖尿病や高血圧・早産・低体重児出産等とも関係しています。歯の健康は単に口腔内の健康維持に留まらず、全身の健康維持に大きく貢献していることが分かります。


あなたの健康を守るのは、予防しか(歯科)ない!