インプラントは

患者さんにとっての救世主?

それとも歯科医にとっての救世主?


私が歯科大を卒業した30年前は

歯科医師国家試験に総義歯の

実技試験がありました


車の運転免許に実技と学科試験があるように

歯科医師国家試験にも実技があるのが

当たり前だと思うのですが

しばらく前から実技試験がなくなりました


技術を求められる歯科医師に

実技試験がないって

不思議に思いませんか


理由はともあれ試験がなくなりましたので

義歯を本格的に勉強する機会も減りました


義歯の奥深さは経験してみないとわかりません

頬と舌と顎の骨に囲まれたスペースに

義歯が入るわけですから

絶妙なバランス感覚が求められます

舌が動き回るところに

動いてはいけない義歯が入るわけですから

静と動の軋轢が生じます


それを患者さんと歯科医師が共同作業で

作り上げていく時間は

患者さんとの至福な時間を過ごすひとときです