1966年12月16日(金)のスマイル | 鳥肌音楽 Chicken Skin Music

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1966年12月16日(金) スマイル・セッション38
コロムビア・スタジオ Ast カリフォルニア州ロサンゼルス


ブライアンによる「ユア・ウェルカム」のヴォーカル・セッションが行われる。

8月3日からスタートした『スマイル』セッションであるが、この時点で未だ完成した楽曲はほとんど無しの状態。当初キャピトルが告知した1967年1月1日の発売に間に合わせることは無理であることをブライアンはA&Rのカール・エンゲマンに伝える。この時に希望的観測として1月15日位にはメドが立ちそうなことと収録予定の曲名を書いたメモがエンゲマンに渡されることとなります。ブラインアとしてはまさか何時出来上がるか分からないとは言えないし、せめてもの申し訳として渡されたメモだったのであろうが、キャピトルは発売延期の告知に「3月中には発売予定」の文字を入れます。さらに渡されたメモを元に収録曲まで印刷した試し刷りのジャケットを作成してしまいます。

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「ドゥ・ユー・ライク・ワームス」「ウィンド・チャイムス」「英雄と悪漢」「サーフズ・アップ」「グッド・ヴァイブレーション」「キャビネッセンス」「ワンダフル」「アイム・イン・グレイト・シェイブ」「チャイルド・イズ・ファーザー・オブ・ザ・マン」「ジ・エレメンツ」「ベガ・テーブルス」「オールド・マスター・ペインター」の12曲。曲順は未定と断りをいれたがキャピトルはメモの順番のままの曲順で裏ジャケを印刷します。そして表にはロック界で最も有名になる幻のレコード・ショップのイラストがフランク・ホームズによって描かれます。この試し刷りのおかげで後年ファンは様々な憶測を抱き希望や失望を味わうことになります。

リストを見るとオープニング・ナンバーに決めていた「アワ・プレイヤー」を書き忘れています。ブライアンもキャピトルのプレッシャーにちょっと動揺していたことが伺えます。






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立派な看板を掲げオープンしたものの店長はどこかへ雲がくれし、雑草や潅木が生え放題。いつしか朽ち果て看板も落ちて・・・・。なかなかブラック・ジョークのきいたジャケですね。