ALL JAPAN POP 20 1973年12月第2週 | 鳥肌音楽 Chicken Skin Music

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1973年12月第2週のALL JAPAN POP 20のランキングです。ポルナレフがこの週も1位。これで6週連続の1位です。カーペンターズの「イエスタデイ・ワンス・モア」の8週連続1位という記録に果たして追いつくのでしょうか?個人的には「アンジー」の方が絶対にいい曲だと思うのですが、なにせこの当時はポルナレフの人気が飛びぬけていましたからストーンズは何とも運が悪いといいましょうか。ランク入りは1曲、ビートルズのあの人です。

いつものようにアーチスト/タイトルからYOUTUBEにリンクをはっておりますので素晴らしきオールディズをお楽しみください。

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1位(1位) ミッシェル・ポルナレフ/愛の伝説
2位(2位) ローリング・ストーンズ/悲しみのアンジー
3位(3位) アルバート・ハモンド/落葉のコンチェルト
4位(4位) アート・ガーファンクル/友に捧げる讃歌
5位(5位) グランド・ファンク/ アメリカン・バンド
6位(7位)  カーペンターズ/イエスタデイ・ワンス・モア
7位(6位) ギルバート・オサリヴァン/ウー・ベイビー
8位(12位) エルトン・ジョン/グッバイ・イエロー・ブリック・ロード
9位(8位) ポール・サイモン/ママはご機嫌
10位(11位) シェール/ハーフ・ブリード
11位(9位) ストーリーズ/ブラザー・ルイ
12位(10位) エンゲルベルト・フンパーディンク/太陽のあたる場所
13位(15位) レターメン/ビコーズ
14位(13位) フランソワーズ・アルディ/さよならを教えて
156位(16位) スージー・クアトロ/48クラッシュ
16位(19位) ダニエル・ビダル/私はシャンソン
17位(14位) ラズベリーズ/トゥナイト
18位(22位) リンゴ・スター/想い出のフォトグラフ
19位(18位) ポール・マッカートニーとウィングス/007死ぬのは奴らだ
20位(17位) ロニー・ボトラス 、ヴィヴィ/シャローム・シュラ・シャローム

18位(22位) リンゴ・スター/想い出のフォトグラフ
Ringo Starr / Photograph
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リンゴ(紙ジャケット仕様)

ソロになってからの2作が母親のために作ったスタンダード・アルバムと大好きなカントリーのカバー・アルバムというリンゴの趣味まるだしだったのですが、元ビートルズとはいえ3枚目まで自分の趣味では作れなかったのか今回は豪華な作家陣と豪華なバック・メンバーを集めてヒット間違い無しのアルバムを作ります。なんといっても注目されるのが元ビートルズの残り3人がそれぞれ曲を提供しバックで演奏をしていることです。生きている4人のメンバーが同じアルバムにクレジットされたのは後にも先にもこの『リンゴ』しか無かったんじゃないかな。

この「想い出のフォトグラフ」の作詞/作曲はリチャード・スターキー(=リンゴ)とジョージ・ハリスンでバック・コーラスと12弦のアコギでジョージが参加しています。ジョージらしいちょっと湿り気を帯びたメロディですね。頭のピアノはニッキー・ホプキンス、途中のサックス・ソロはボビー・キース。そしてストリングスとコーラスのアレンジはジャック・ニッチ、リンゴ版”音壁”サウンドの一曲。

当時はビートルズのメンバーやマーク・ボランが参加ということだけで凄い人たちがリンゴを助けてるんだというくらいのことで聴いていたのですが、後年あらためてアルバムを手に取りクレジットを見ると腰を抜かしそうになるくらいに豪華なメンバーが集結してたことを再認識しました。例えばアルバムでは「想い出のフォトグラフ」の次に収録されているジョージ作曲の「サンシャイン・ライフ・フォー・ミー」を聴いてください。

Ringo Starr / Sunshine Life For Me (Sail Away Raymond)


今なら”おっこんなマウンテン・ミュージックやりよってリンゴもやるなぁ”と思うとこですが、当時はたんにアルバムの一曲として流れで聴いていただけでした。この曲のバックはといえば、まずドラムはリンゴ自身、ギターはジョージとロビー・ロバートソン(控えめ?)、レヴォン・ヘルムがマンドリン、リック・ダンコがフィドル、デヴィッド・ブロムバーグ(懐かしい名です)がフィドルとバンジョー、ガース・ハドソンがアコーディオン、クラウス・フォアマンがベース、コーラスにヴィニー・ポンシアというメンバーです。お分かりのようにザ・バンドがそろって参加(リチャード・マニエルだけいませんが)してたんですよね。

高校に入ってザ・バンドが大好きになるのですが、ザ・バンドのバぁの字も知らない頃にしっかりザ・バンドの音楽を刷り込まれていたというわけです。こういう出会い(再会)が音楽を聴く時のひとつの楽しみなんじゃないかなと思います。