古傷が痛む。。。 | あなたの知らない能力が目を覚ます!東京

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小学6年生の時に、左足の指を三本、一気に骨折した。

それからもう25年以上経って。

今まで痛むことも、時にはあったけれど。

ダンスしたり、走ったりした時にちょっと痛むぐらいだったのに。

今さら、歩くのさえ痛むようになった。
湿気のせい??

と思ったり、したけど。

「古傷が痛む。」って、きっと何かあるんだろうなぁ。と思い、心を見つめる日々。

そんな時に、ふと引き出しから出てきた小学校の時の手紙。
親友からの手紙だった。

古傷と共に、あの頃の感覚、感性が戻ってくる。

骨折した経緯は、幼なじみの男の子に
「朝日を見に行こう!」と、誘われて
秋分の日の朝早く4時ぐらいに
待ち合わせをして、
学校の給食室の屋上によじ登り、朝日を見た。

朝日が昇る瞬間は、とても感動的で私たちは無言で、ただ、ただ見つめていたんだ。

上る時は夢中で上しか見ていなかったから
その高さに気づいていなかったけど、降りる時になって、その高さにびびって。
男の子は、普段から慣れっこで飛び降りていたけど。

高所恐怖症の私は、緊張で体は強ばり、ようやく飛び降りたものの。
足の指を三本骨折するというお土産。

男の子は、責任を感じたらしく。
我が家に謝りにきた。
「自分が無理に誘ったから。申し訳ない。」と。

それから松葉づえの私のランドセルを持ってくれたりと、随分と優しくして貰ったように思う。

幼なじみの男の子は、とても人気の男の子で。

私の親友も彼を好きなことを知っていた。

きっと私は、当時、彼を好きだったんだろう。
でも、親友の手前、気持ちをセーブしたのか?

いや。
私にはずっと好きな人が他にいた。
雲の上のような存在の人で。ずっとずっと好きだった。
話すことさえ、恥ずかしくて出来ないような。
淡い恋。

幼なじみは、本当に気が合うやつで。
毎日一緒に学校に行って、夜は家の前でいろいろな話をした。
楽しかった。一緒にいて、安心した。
純粋に好きだったんだ。

その気持ち、自分で認めていなかった。
好きなわけないじゃん!
私の好きな人は、別の人だよ?
二人好きになっちゃうなんてダメに決まってる。男好きって思われる!

とかね。

きっといろいろな事情で、感情に蓋をしたんだな。

今になって、疼く古傷。

あぁ、私はまた感情に蓋をしようとしていたんだな。

泣いて、泣いて、泣いて。

ありがとう、古傷。
教えてくれたんだね。