じつは僕、劇場でお金を払って見たことがあります。
その時の感想は、、、
しんどかったです。
たしか上映開始30分くらいで眠くなった記憶が。
高い金払って見ているわけだから、
途中で帰るのはもったいない気がして、
終わったらフードコートで何を食べようか。
ハンバーガーにしようか、
それとも牛丼かな。
腹減ったなぁ。
みたいなことを考えながら、上映終了までぼんやりスクリーンを眺めていた記憶があります。
Amazonのレビューを見ても、僕と同じような考えの人はいましたが、
ファンというか信者というか、そういう人たちがネット上でアンチを袋叩きにしていたのを見て、
ああこれはなんとか努力してこの映画のファンにならなければいけないのだ、そういう作品なのだと思いました。
勘違いしないで欲しいのは、僕は平和主義者です。
はだしのゲンをはじめ、多くの戦争・平和の本を読んできました。
長崎の平和記念式典にも参加していました。
そんな僕がこの映画が嫌いな理由が、
主人公のすずの存在です。
主人公のすずは、第二次世界大戦中にもかかわらず、おっとりのんびりしすぎていている。
見ていてイライラする。
戦時中なのに、緊張感がまるでない。
空襲中にサギを追いかけて機銃掃射で撃たれそうになるし、
ボケェーっとして時限爆弾の爆発に逃げ遅れ、親戚の子を死なせるし。
そうなると、この人頭がおかしいんじゃないのかと思えてしまい、全く感情移入できなかった。
日常パートのカット数が多くて話が全然前に進まないし。
退屈な日常パートの中に空襲を混ぜることで、戦争当時の日本を描きたかったのはわかる。
だが、なんかアレなんだよなぁ。
僕は若いころエロゲばかりやっていたのだが、
シナリオがクソすぎてゲームを進めるのが退屈を通り越して苦痛なゲームが何本かあった。
それと似たような感覚だ。
そして、今回のテレビ放送。
年もとったし、前よりは真剣に見れるだろうと思っていた。
だが、ダメだった。
すずさんを見るたびにイライラするし、意味不明な描写もあったり、これを2時間も見るとか、キッツイ。
気づいたら、僕はポケモンやってました。
結局、この映画の良さとはなんなのか。
僕には分からない。
はだしのゲンには、稲のように踏まれても踏まれて強く生きる、というのがあるし、原爆の恐ろしさを強烈に訴えている。
この世界の片隅に は、戦時中の日常とその日常を壊す戦争と空襲というのは、頭ではわかっている。
ただ、すずさんがどうしても好きになれない。
声優のん を含め、すずのどこを褒めればいいのか教えてほしいくらいだ。
こんなことを考えている僕は間違っているのだろうか。
賞までもらったアニメ作品をつまらないという僕は欠陥があるのか。
分からない。
だれか、この映画の良さを教えてください。