9月になりました。

すこーしだけ

暑さがやわらいできたような気もします。

気のせいかもしれません。

 

読んだ本

「ファーストラヴ」島本理生

新橋の機関車広場で時々古本市をやっていて

結構な数のお店が

ワゴンや本棚ならべていて

いろいろなジャンルの本や

装丁の本があって

宝物探し感覚で楽しめるのですが

新橋に飲みに行ったときに

ちょうど開催されていて

適当に回って

ワゴンで見つけて

買ったのを読みました。

なんとなくタイトル名だけ知っていたのですが

後から直木賞作品だと知りました。

ストーリーは

自分の父親を刺殺してしまった

女子大生について

本を書くことを依頼された

臨床心理士の女性が

容疑者の女子大生と

接見、調査していき

事件の背景、真相に

迫っていく話で

こう書くと

普通のミステリーのようですが

調査してわかったことが

語る人によって

違う話のようになったり

これは芥川龍之介の

藪の中(羅生門)的な話しかと

思って

最後までどんでん返しを

恐れながら読んでたのですが

普通に終わってくれて

安心したような

拍子抜けのような気持になりました。

それでも

心理描写とか

気持ちの微妙なゆれとか

の描写が見事で

凡百の似たような話とは

一線を画す感じで

やっぱり直木賞レベルは

本屋大賞とは違うと思いました。

(個人の瞬間的な感想です)

この本が直木賞とった時は

タイトルがなんか嫌で

敬遠していたのを思い出しましたが

読んでみると

そんなやわな内容でなかったので

よかったです。

 

読んだ本

「現代SF小説ガイドブック」監修:池澤春奈

図書館に行ったとき

新刊本の棚覗いたら

置いてあって

目についたので

借りてしまいました。

SFを作家中心に

海外、日本と分けて作品と共に紹介して

あとSFについての

コラムみたいなのもある

本でした。

失敗だったのは

また読みたい本がどんどん増えて

収集がつかなくなるのと

借りた本なので

面白そうな本があると

いちいちメモとっておかないとけなくて

結構読むのが面倒でした。

でも

面白そうな本がまた

多く知れたのは

よかったです。

気になったのはラノベの作家、作品の紹介がほとんどなく

コラムの1テーマとして

説明あったぐらいで

あとアニメ、映画等についても

ほぼ紹介がないところでした。

まあそれはSF小説ガイドなので

よいとしても

SFという言葉、ジャンルに

未だにとらわれているのか

わかりませんが

何か偏狭に感じられて
残念でした。

 

読んだ本

「コロナ禍の東京を駆ける」稲葉剛、小林美穂子、和田静香 編

ノンフィクションもので

読みたい本があって

ネットで少し調べると

近くの図書館になかったのですが

土浦図書館にあって

土浦市民でなくとも

貸し出ししていると知って

電車賃もったいない気がして

結局ガソリン代で

たいして変わらないかもしれませんが

バイクでぎゅーんと行って

借りてきました。

土浦図書館は

JR土浦駅のすぐそばに隣接していて

建物もわりと新しく

しかも車もバイクの駐車場も

利用者は数時間無料で使用できて

好印象でした。

図書館入り口から見た

駅前風景

本の内容は

副題に

「緊急事態宣言下の困窮者支援日記」

とあるとおり

喉元過ぎれば熱さを忘れる

ではないですが

すでに早くも忘却の彼方へ

忘れ去られようとしていますが

コロナの緊急事態宣言下で

派遣切りに会い

ネットカフェが営業停止になって

しかも行政が

助けてくれず

追いつめられる人たちに

寄り添い

助けるグループの

ドキュメントで

興味深かったです。

行政の福祉の窓口に行っても

たらいまわしにされ

融通の利かない対応で

切り捨てられる

人々の話を読んで

作中の

日本は人権軽視の国だという

主張もうなずける部分もあったし

身につまされるところも

ありました。

コロナが落ち着きつつある今は

どうなっているのかも

気になりました。

 

読んだ本

「ルポ池袋アンダーワールド」中村淳彦、花房観音

この本も読みたくて

近くの図書館になかったのですが

土浦の図書館にはあって

借りて読みました。

タイトル通り

池袋の街、集まる人々、風俗、事件

などについて

2人のライターが

取材して書くという内容で

池袋で起こった数々の事件や

その背景、

東西南北の公園や駅前に集まる人々

などについて

おどろおどろしい

悪く言うと下世話な内容でもあり

他の山手線沿線繁華街とは

また違った

混沌と怨念のような

ものが渦巻くような

街としてノンフィクションですが

描かれていて

大変面白かったです。

私も最近は通過や乗り換えはあっても

あまり駅で降りることはなく

去年年末に

サンシャインシティに

仮面ライダー展

見に行ったぐらいですが

またたまには

怖いもの見たさで

遊びに行きたいと

思いました。

 

見た映画

「新宿鸚哥」

後ろの漢字はインコだそうです。

高円寺で上映している映画を

Kさんのお知り合いが

主演ということで誘われて

見に行きました。

YさんKやんも一緒でした。

内容は

新宿で活動している

写真家とポールダンサーの話で

様々な新宿の

場面が見れて

興味深かったです。

映画見た後

監督と劇場オーナー?の

座談会がステージであって

いろんなエピソード聞けて

面白かったです。

パンフレット買って読むより

やはり生の声で直に聴くのが

よいと思いました。

さらに

主演の方がやっている

中野のバーにも行って

映画のお話等聞けて

よかったです。

中野で飲んで歌って

その後

上野の仲町通り近辺をさまよって

終電で帰りました。

 

読んだ本

「罪の境界」薬丸岳

図書館で借りて読みました。

内容は

無差別通り魔事件に巻き込まれた

女性が

助けてくれた男性が最後に

約束は守った・・

伝えてほしい・・

という言葉を残して

亡くなってしまった。

という

始まりで

ここだけ書いたら

なんだか

ロールプレイングゲーム

の最初のシーンのような

感じだなと思いました。

新聞に連載していた小説だそうで

そう思って読んでいると

最初のエピソードもそうだし

登場人物が複数の居て、

それぞれの話が展開していき

出番が比較的短いサイクルで

入れ替わっていく話のつくりは

新聞連載を考えて

話をつくっているなあと

感じました。

内容も

飽きさせず進んでいき

新聞連載の長編らしく

細かいエピソードを挟みつつ

最後に罪の境界

について考えさせる

内容で

よくできていて

面白かったです。

 

観た映画

「一度死んでみた」

広瀬すず主演で

堤真一、吉沢亮が共演

ケーブルTVから録画したのを見ました。

見始めて1分ぐらいで

映画でも言ってましたが

魂の全く入ってない

広瀬すずの歌聞いて

録画したのを後悔しました。

最後まで見ると

そこそこ

暇つぶし的に

見れたのですが

コメディ映画なのに

私的には

ギャグも面白くなく

話も普通で

カメオ出演している

豪華な俳優さん達が

見どころでしょうか。

 

読んだ本

「方舟」夕木春央

図書館で借りて読みました。

週刊文春ミステリー国内1位とか

他にもいろいろな

ミステリーランキングで

上位らしいです。

読んでみると

設定が甘かったり

文章の表現で

たとえが共感できなかったり

話をすすめるための展開が

強引なところがあったりして

それでも話が面白かったので

少しずつ

軽く読んでいたのですが

最後の数十ページは

一気に読む感じで

なるほど。

こう来たか。

と感心しました。

以下、少しネタバレあります。

話は

廃墟の地下施設に

閉じ込められた中で

殺人事件がおこるという

クローズドサークルもので

読後感は

イヤミスでした。

でもそれほど嫌悪感はなく

ストレスかかる話なのですが

ラストの展開に

なるほどなー

と感心できる話で

多少構成や表現に

拙さを感じても

それを越える納得感でした。

考えてみるに

ちょっと前に流行った?

トロッコの切替の

1人死ぬか、

多数死ぬかの選択の

思考実験の変形で

トロッコに自分が乗っていて

先が崖か

多数ひき殺すかの選択

のような話かなと思いました。

 

読んだ本

「新橋アンダーグラウンド」本橋信宏

土浦の図書館にバイクで行って

借りて読みました。

前に読んだ

ルポ池袋アンダーワールドが面白かったので

違う著者でしたが

読んでみました。

著者はこういった

ノンフィクション物を

多く手掛けている

ライターのようで

ルポ池袋~のような

おどろおどろしさや

怪しさはないですが

手慣れた感じの

構成、文章で

新橋の主に裏側的な

歴史、人物、風俗、街並み

お店を色々な人物に取材して

書かれており

大いに楽しめました。

自分もここのところ

毎週のように飲みに行っているので

なおさらでした。

行ったことある飲み屋やお店も

いくつかあったし

今度行ってみようと

思う店もありました。

そういえば

映画の新宿鸚哥といい

このところ

街の裏側的な

作品に触れることが

多いような気がしました。

実際に色々な街に触れあっていきたい

とちょっと思いました。

 

9月は暑い中

あまり外出しませんでした。

毎年行っていた

マジカルミライも今年は

配信で応援しただけでした。

新しい図書館を開拓したので

本は比較的多く読めました。

月末から10月にかけて

ツインリンクもてぎに

MotoGP日本グランプリにも

行ってきました。

北海道からお骨も届き

10月は納骨の予定です。