《荒本一成vsムングンツォ゙ージ・ナ゙ンディンエルデン》
また期待のアマ王者のデビュー戦。
荒本はガードしながら前に出るけど、結構貰ってない?

ムングンツォ゙ージの連打はブレイク後も止まない。
いやそれはダメなんだけど、なかなかハングリーだ。

4Rくらいから荒本やっと気持ちを入れ直したかな。
左フックをヒットし連打する。
ムングンツォ゙ージも効いてきたかな。

5R、頭を付け合う位置での打ち合い。
荒本、右アッパーから左ボディ。
それでもムングンツォ゙ージは頑張るなぁ。
しかし2Rに続き荒本の2度目のローブローで1分休憩。

そして最終回、遂に荒本の豪打爆発!
ムングンツォ゙ージが右を振って来たところにカウンターの左フック。
一瞬で意識を断ち切るような倒れ方。
ノーカウントストップ。

いやぁ~それでもしんどい試合だったと思う。
途中結構、大丈夫かなと心配したし。
退場の敗者にも拍手。
逆に村田諒太さんの凄さが際立った感じか。

しかしアマプラなのに、ラウンドガールがいつもと違うのが少し残念(笑)


《加納陸vsアンソニー・オラスクアガ》
8年振りの世界挑戦の加納陸。
決して平坦な8年ではなかったけれど、諦めずにこの舞台に辿り着いたことはすごいことだと思う。
だけど正直なところ日本ランカー以上の存在に思えないでいた。

映像はともかく、最後に生で見たのは小野心さんに挑戦した日本タイトルマッチ。
その時の感想は、試合では自分のやりたい事しか出来ない。
フレキシビリティに欠けるという印象が強く残ったままである。
そして残念ながら、その印象を復す相手と戦っていないのも事実だと思う。

オラスクアガ優勢の声が強い一戦だったけど、オラスクアガだって拳四朗戦は熱かったけど、次の再起戦はイマイチで、真価はこれからと思っていたので、言うほど有利なのかていう疑問も少しだけあった。

でも悪かったとはいえ相手はマグラモだし。

古き日本人挑戦者っぽくて、何となく期待して見ていたのだけど…

最初から前に出たけど、結局それしかなかったのかなぁ。
それでも3R、あの一瞬まではポイント取れるかなと思ったけど。

加納が乗って来たなというところ、オラスクアガの見事な左アッパー(フックと中間の軌道?)だった。


《那須川天心vsジョナサン・ロドリゲス》
やっぱスターだなぁ…入場だけでビリビリ来る。
両者共に赤グローブというのも久々で、何か逆に新鮮だ。

足つけて間合いを取り合う。
そして自分から踏み込んで左を打つ。
何かホントにボクサーだね。
でも那須川については、自分から打ちに行って倒すというイメージではなかったのだが。
もちろん先への布石なのかもしれないが。

左ストレートを積極的に放つ。
しかし本当に一戦一戦違うボクシングするな。
2R終了間際、那須川の左ストレートにロドリゲスの腰が落ちる。
ダウンと勘違いして?一瞬手を止めたのが惜しい。

自分から左ストレートを打っていく。
相手が来たら合わすことも出来る。
この日は左ストレートばかりだ。
そして最後も左ストレートからの多彩な左連打で吹き飛ばす。
3ラウンド1分49秒。
かめはめ波
今回はやると思ってました。
鳥山明先生追悼かな。


《中谷潤人vsビンセント・アストロラビオ》
中谷の重心がすごく低い。

初回から起こる「潤人」コール。
しかし2週間前の、あの自然発生的な「井岡」コールの熱さはない。

なんて感傷を打ち消す左ストレート、ボディ一発!
1ラウンド2分37秒。

2月の戴冠の時、
「バンタム級での将来を期待してもらえますか」
と観客に問いかけたが、
「統一戦を大きく意識していただければと思っていたので、どうでしたか」
と今回も再び問いかける。

そして井上尚弥との一戦まで
「自ずと訪れる」
と答える。

まさに充実といった感じの中谷。
本当に井上兄弟との対決ストーリーは紡がれていくのだろうか。
まだ早いか。それとも時間がないか。
(個人的にはこのストーリー、かつては田中恒成に期待していたんだけどね)