月のヤマ場を越え、末日以外は比較的平穏な最終週。
今月最後のホールへと向かう。

結構忙しい月だったけど、家族の理解をいただき土曜を使って仕事消化しながらよく現地に行ったな。

もしかして今月ホール皆勤?

調べてみると7日の東日本新人王予選は行っていない。

さすがにドーム翌日、連休明け初日は無理だよな。

ホール着、18時25分頃。
ちょうど2試合目の判定が読み上げられているところ。
スコアは聞き取れなかったけど、朴優輝(T&T)が吉野奏摩(一力)を相手に、デビュー戦を勝利で飾った。


《山田岳士vs木下雄太》
未勝利同士の対戦は、何とかなく自分を重ねて見てしまう時がある。
3者共に39−37。割れた採点は赤コーナーを支持。喜びの絶叫。
でも終了ゴング後、相手を称えず一目散にコーナーに戻った姿は好ましくなかった。
それだけ疲れて、早くイスに座りたかったかな?
最終回の押し合い。嫌な表情を見せていた山田に対して、ポーカーフェイスで押し続けた木下。
気持ちで負けてなかったぞ。


《黒澤大海vs森俊介》
東日本新人王予選、お互いにとって何度目の挑戦なのだろうか。
小気味よく連打繋ぐ黒澤。戦績よりは良い選手に見える。
1Rの森は頭下げて弱気に見えたが、2Rは接近戦で引かずにバンバン合わせている。
3R、ちょっと頭の位置が気になる黒澤だがよく攻めている。でもディフェンス意識に欠けるかな。
森の反撃の拳を喰らって止まるシーンもあったけど、最後まで攻める姿勢を見せる。
最後残り数秒、森も意地を見せた。
採点は38−38、39−37が2者で黒澤。


《柳尾美佳vs樋口藍》
樋口の細く垂れた前髪が気になる。目に入らないかな?
1、2Rは柳尾が飛び込んで単発の右を上下に当てていたけど、3Rはサウスポー樋口が左をカウンターで合わせてたかな。
揉み合い多い4R。バッティング中断で柳尾はちょっと出づらくなったか。
しかし5Rの柳尾は動いて突っ込み過ぎず、いい位置で右を当てていたような。
最後は柳尾の方がよい距離で戦っていたかな。バッティングシーンもあったけど。
採点は、59−55×2と60−54で柳尾。


《田之岡条vsコーヤ佐藤》
コーヤの引退試合。パンフには39歳とあるけれど、1983年生まれなら40歳だ!
(そして最近見かける引退試合後のリングインタビューでは34歳と答える。どれが本当?)
戦績を見ると、結構強い選手に勝っている。

長身サウスポーの田之岡が長いパンチを伸ばす。
スイッチするコーヤはサウスポーの時間が長い。低い姿勢から大きな左右を振っていく。
しかしそれ以上がないかなぁ…
うまく合わす田之岡だけど、田之岡は田之岡で、その先がない。
と思った最終回、田之岡が強く振っていって見せ場を作った。

本人の思惑はわからないけれど、傍観者が見るに、コーヤは最後の全てを出し切るというスタイルには感じなかったかな。
でも自分で最後と決めてリングに立てることは、恵まれたことと思う。
採点は、3者共に59−55で田之岡。
2年10ヶ月振りのリング。
6年4ヶ月振りの勝利。


《柳堀隆吾vs宮本知彰》
①前の手のはたき合いから、柳堀が積極的に前に出る。
 宮本はボディへ左を伸ばす。
②どちらかというと柳堀の方が前掛かりだ。
 どっしり構えて返す宮本だが、数は少ない。
③積極的に前に出て右を伸ばす柳堀。
 よく見て合わす宮本は、数は多くないがパワーは上か。
④宮本が打ち合う、打ち込む姿勢を見せる。
 しかし数と率は柳堀が上。
⑤宮本の強打が目立ち始める。
 しかしそれでも柳堀は随所に右を当ててくる。
⑥宮本のパワーパンチは怖いけど、柳堀の方がうまく右を当てているように感じる。
⑦宮本の攻撃は派手だけど雑。
 このRのポイントはともかく、柳堀の方がうまく戦っているように思うのだが。
⑧最後に出た宮本だけど、気持ちと身体だけで有効な攻撃になっていない。
 受け止めるシーンの多かった柳堀なので、攻勢点にはなるのかな。

読み上げられたスコアは、3者共に77−75で宮本を支持。

ランカーになることは勲章だ。
素晴らしいことで、喜ぶのは当然だ。
でも個人的には、勝ち切るほどの有効な攻勢には見えず、柳堀の方が右を当てて、見栄えはともかく巧く戦ってるように感じた。
とやかく言うほどの差はないけれど。


《渡邊秀行vs中山裕太》
動いてよく見て、左右を当てる渡邊。
プレスかけて前進する中山だが、序盤は渡邊のうまさとヒットばかり目立つ。
しかしそのパンチは、8勝6KOとは思えないほど力を感じない。

両目上を偶然のバッティングでカットした中山。5Rにドクターチェックが入ると勝負をかける。

ガムシャラ前進連(乱)打の中山。動いて軽打重ねる渡邊。
揉み合いスリップ複数。
最後は中山の前進圧力が少し上回ったか。
78−74渡邊と、76−76が2者。
惜しくも渡邊は9年半振りの勝利に届かず。
もったいない試合だった。


《川口高良vs池田竜司》
2013年と2022年、9年違いの全日本ライト級新人王対決。
当時の池田は竹原ジム所属だったかな。
川口の昨年3試合は全て現地にいた。
『越後のハヤブサ』をストップした一戦も、カルッツで見届けました。

積極的に仕掛ける池田。
川口はしっかりと受け止めてから、プレスをかける。

2Rも変わらず。川口、ちょっと受け過ぎかなと思ったら、右ストレート一閃!池田からダウンを奪う。
再開後も冷静にプレスをかける川口。
右ボディでグラつかせると、続く上への右で再び倒す。
TKOタイム、2R2分32秒。


ずーーーっと、ダウンシーンすらないフルラウンドの攻防が続いたが、最後は見事に興行を締めてくれた。

しかしホールの撤収作業早いな。
終了時刻21時45分。
もしメインも最終ラウンドまで戦っていたら、余裕で22時を越えてたな。

お疲れ様です。
真っ直ぐ帰ります。