急で衝撃的なニュースに言葉がありません。
事が事だけに、スルーすることも出来ず、傍観者が無責任に触れることも出来ない。

ホール着18時10分頃。
開始前に何らかの情報があったのかな?
少なくとも自分が来てからは、何も触れることなく進行されて行く。

デリケートな問題なので、もちろんこの場で詳細が知らされるわけではないのだろうけど…

試合後に知り合いから、(ほんの一部であろうが)現時点でわかっていることを伺った。

何ともいたたまれない、遣る瀬ない気持ちになる。

それでもボクシングは続いて行く。


■ライトフライ級4回戦
磯金龍(大橋)vs キッティポン・ジンプッシャ(タイ)

アマ経験なく、4戦2勝の日本ランカーというのもなかなかレアな磯金。
試合前にボクモバの勝敗予想が場内に掲示されたが、なんと磯金の勝利予想100%!
こういうのって冗談で逆に入れるやついるけど、それすらないカードとは…
投票数いくつなんだろう。
日本ランカーの4回戦というのも珍しい。
磯金がキャリアを積むための試合か。
しかし…

磯金の右を無防備に貰い、突っ立ってまま棒が倒れるようなダウンシーン。
ノーカウントでストップされる。
パンフには、戦績1戦1勝とあるけど本当か?
少しでも経験があったら、考えられないような倒れ方。
ロープだけでなく、キャンバスの角にも頭を打ったように見えたので、しっかり検査した方が良い。
そしてもうリングに上げちゃいけないレベルに思えた。


■スーパーフェザー級8回戦
砂川隆祐(沖縄ワールドリング)vs 湯川成美(駿河男児)

オーソドックスでスタートの湯川。
コツコツ伸ばす左ジャブが当たっているけど、砂川のアッパーを交えたコンビネーションは非常に力強い。

しかし砂川の拳はゴツゴツと固そうだなぁ。

3R、サウスポースタートの湯川に対し、砂川はワンツーの右ストレートを多用。よく当たる。

4R、右に戻した湯川だが、左の差し合いでも砂川が上回り、右を上下へと繋ぐ。
湯川がスイッチすると、今度は砂川の右ストレートが捉える。
それでも湯川は要所でしっかり打ち返し、ペースを渡し切るところまではいかない。

スイッチしながら前に出ることを止めない湯川の気持ちも゙素晴らしいが、それに対応しながらパンチを繋ぐ砂川も゙良い選手だな。

最終回も両者持ち味を発揮した打ち合い続く。
前進し続けた湯川のハートも立派だが、砂川の方が柔軟だったかな。
3者共に78−74で砂川を支持。


■日本ユースS・フライ級王座決定戦
富岡浩介(REBOOT)vs 野上翔(RK蒲田)

1R
サウスポー同士。野上が積極的に仕掛ける。
最初手の少なかった富岡だが徐々にほぐれたか。
前に出て頭を下げてきた野上に、右フックを(後頭部気味だが)合わす。

2R
やはり野上が積極的に仕掛ける。
1分30秒、左オーバーハンドから追う。
ラスト20秒、お互い左の相打ち気味。野上が打ち勝ったか。

3R
右を突きながら中へと入る野上。下に潜られ、富岡はやり難そうだ。
野上、離れ際に左を当てる。
富岡、自らも下にという感じで膝を折るシーン。

4R
先に仕掛ける野上。中に入ってボディを叩く。
富岡は熱くなっているのか、振りが大きい。
野上が細かくまとめる。

5R
このラウンドは、これまでほど野上が入って来ない感じ。
距離が出来ると富岡のパンチが活きてくる。
しかし残り40秒頃、野上の飛び込む様な左2度。

6R
終了間際、打ち合いに行った野上に富岡の左アッパーがカウンター!野上ダウン。

7R
効いてる?距離を取りたい野上。しかし大きく振ってくる富岡にコンパクトに打ち込む。
野上の左ストレート。富岡効いた!
抱きつきもたれる。
何度もスリップ、ダウンを取っていいくらい。

8R
お互い疲れた?見合う最終回。
しかし先に行くのはやはり野上。遠くから右を伸ばす。
振りながら抱きつく富岡。
すみません、最後わかんなくなった。

読み上げられたスコアは、76−74(富岡)と77−74、76−75(野上)。

集計採点を聞く限り、7Rの野上の攻勢を10−8にしたジャッジは一人だけか。
そしてそれが、富岡支持のジャッジであったことを後で知る。