第一土曜は、会社→ホールというコースが設定されているので、翌日はさすがにライブでボクシングが見たいとは言えず、情報遮断して、夜に結果を知らずに見る。

…はずだったが、スマホ画面に飛んできたニュースで結果を知ってしまうという不覚を何度繰り返すのだろう。

残念な結果の阿部麗也だったが、試合以外で強く感じたことは、海外で戦うには当然だけどちゃんと英語でコミュニケーションが取れないといけないということ。

試合中でも何が起きるかわからない。
初めての海外戦でも、阿部陣営は自分達で何とかしたい(何とかなる)と思っていたのだろう。

でも目の腫れに、レフェリーやドクターやコミッションに詰め寄られると対応し切れなかったかな?
途中から帝拳の方がリングエプロンに立って対応していたのが印象に残った。

さていつもの第一土曜日。
後日早くあがるために出社して、いろいろ業務を前詰めし、開始に間に合うようにホールへ向かう…
はずがちょっと真面目に仕事し過ぎて出るのが遅れる。
電源や戸締まりとか、すごく気にするタイプなので余計時間がかかる。

ホール到着は第1試合の2ラウンド目。不覚…

内構拳斗(横浜光)はずっと優勢に進めているが、同じラウンドを繰り返しているように見える。

カルーン・ジャルピアンラード(=ペッチバンボーン)は、日本でよく見かけるなぁ。
井上尚弥と戦ったということは、やはり結構なブランドなのかなとも思う。

しかし内構の攻勢は、真っ直ぐ正面からだけだったので、キャリアのあるカルーンには、勝てないまでもフルラウンドをサバイブするには決して難しくはなかったのかな、と思わせる試合だった。


正直なところ、今回のカードを見た時、(外国ばかりで)早く終わるのかなと思ったけど、なんとなく嫌な予感がしてくる…


《福井勝也vsオー サンフン》
韓国王者であるオーが打ってきても、福井はリターンで合わせまくる。
力の差はあるし、早く決めて欲しいなとも思うけど、無理はしない。
好き放題に当てているけど、もう1歩が出ない。
しっかり距離をキープし、打たれないポジションで打ちまくる。
正解だけど、ずっとこれだけだとメリハリなく、熱くならない。
変に間があるから、オーも返して頑張ってしまう。
オーが頑張ったというより、福井が頑張らせた試合に感じた。


《金子虎旦vsジュンリル・カスティノ》
ジムの中だけでも、この辺の階級は渋滞・混雑しているなぁ。
そして似た距離で、似た感じに錯覚してくる。
先の福井より、金子のパンチの方が倒そうという意志は感じられるけど、しかし打ち気の分か意外と貰うな。
それでも4R、カスティノが打って来たところ、左ボディがカウンターでヒットしテンカウント。
KOタイム、4R1分59秒。


《プームリットデーット・チョンラトンダムロンケンvs丸田陽七太》
2Rの丸田には、前の2人と比べて、肩付けて中に入って打ち合う意志が見えたと思ったのだが…

3者共に79−73で丸田の手が上がったこの試合。
赤コーナーに振られた1ポイントは4Rかな?
突然声を発してパンチを振るってきたプームリットデーットに、1発だけ危ない被弾のあった丸田だが、見切って遠くから飛び込む様にパンチを合わす。

この後の丸田は、しっかりとキープした距離からパンチを伸ばす。
そしてプームリットデーットは何も仕掛けてこないので、無理する必要なくなったかな。
丸田は距離を取りながらプレスをかけ、飛び込む様な左、右。
同じラウンドが続き、規定のラウンドが終了した。


《村田昴vsアレックス・サンティシマ》
右を突きながら前に出るサウスポーの村田。
村田のプレスに、動いて飛び込む様な右を伸ばすサンティシマ。

村田は4、5R辺りからペース、テンポを上げ、パンチの種類を増やしていく。
それでもサンティシマは、隙間に左フック、右ストレートを入れて、抵抗の意志を示す。

あくまで個人の感想だけど、仕留める為の ″あと一歩″ を考えさせられる試合が続く。

6R、7Rと攻め続けた村田が、最後は左ボディでテンカウントを奪う。
ダメージを溜め込んだところに一発いいのが入って倒したとも感じたが、最後はそれだけ力を溜めて打った一撃でもあったのか。
KOタイム、7R1分45秒。


《高見亨介vs堀川謙一》
ここまでのもどかしさを、高見なら払拭してくれると期待する。
個人的に思う高見の凄さは、その思い切りの良さ。
怖い物知らずと思えるくらい。
今後その長所はどういう方向へと進むのか。
それともベテラン堀川が若さを突くのか。
楽しみな一戦。

2R、思い切りよく、右も左も上も下も、高見が力強いパンチをガンガン振るう。
堀川の身体が心配になるほどに。

それでもベテランの手練手管。キャリア的に後のない堀川は、判定に持ち込もうなんて思わず、勝ちに来るはず。
そうなると残酷だけど、痛烈なKOシーンの予感もよぎる。

4R残り40秒頃、高見が左フックのカウンターからラッシュ。
しかしその隙間にも、堀川は右を合わせてスリリングを演出。

堀川もうまいな。プレスして高見を下がらす場面も作り、セコンドの声もよく聞こえているようだ。

そんな堀川の老獪なテクニックも、高見の若さとパワーは凌駕するか。
思い切り行く高見だけど、意外と冷静に見ている。
青コーナーに詰めての連打に堀川はクリンチも出来ない。
このシーンにおいてはこれまでの試合とは逆に、距離を詰め過ぎないことが良かったのか。
遂に崩れる様に倒れた堀川にノーカウントストップ!
TKOタイム、6R2分50秒。
もう少し早く止めるタイミングはなかったかな?



そして青コーナーに、インスペクター山本博(ロバート)。
22日にもいたな。
目立たな過ぎて違和感がない。
(目立っちゃいけないんだけど)

見事に芸人のオーラを消している。