《吉野修一郎vs中谷正義》
月並かもしれないが、
中谷正義の世界での経験の方が上回るのでは?
と思って臨んだ裏メイン。
序盤は中谷の左が試合を制していたと思う。
中谷が左突いて距離を取ろうとするのは、3Rにカットしたことも原因にあるのかな?
吉野の入り方は、右オーバーハンドや返しの左を飛び込むようにヒットする場面もあったけど、個人的にはいつもより雑にというか泥臭く感じていた。
それでも吉野は強く追い続け、5Rにダウンを奪う。
そして最後となった次の回、吉野は勝負をかけて拳を振るう中谷と、堂々と打ち合っての勝利。
見事に素人の予想は打ち砕かれました。


《中谷潤人vsフランシスコ・ロドリゲス》
スピードの差で、中谷の長いストレート連打がロドリゲスを串刺しにするのでは?
なんて思っていたけど、開始は随分と腰を落としているなぁ。
ガード固めて受け止めてみたりするけど、前半は近づかれても下からアッパーより、上から叩きつけるような軌道のパンチが多かった。
何かいろいろ試しているのかな?
意識的に離れて戦っていると思われるような回もあり、ラウンド毎に課題を持って戦い方を変えているのかなと思ったりする。
しかし井岡戦でもわかる通り、ロドリゲスは決して終わった選手ではない。
スイッチを混じえた相手の前進に付き合って、いつもより被弾が多い気も。
中谷は「中でも外でも」と、自分の幅を見せたがり、今まではそれがはまってきたけど、今回は中谷が出すものをロドリゲスがしっかり対応したということか。
いい経験にはなったと思うけど、ポイントほどの差は感じなかったな。


《ジョナサン・ゴンサレスvs岩田翔吉》
見事にお膳立てされた舞台に、苦しみながらも何とか戴冠 ー
そんな未来を予想していたけど、
正直なところ、どっちも○けって感じてしまった。
回っている、追っている、お互い手数は多くない。
ジョナゴンのボディの弱さは、この試合見てても明らかだったと思うけどなぁ。
ホント岩田にとっては、
「ここで取らなきゃどこで取る?」
ってくらいのチャンスだと思うけど、展開を変えるだけの爆発力は感じられない。
そしてお互いが「自分が勝っている」と感じているような最終回を経て試合終了のゴング。


《寺地拳四朗vs京口紘人》
寺地の踵が着いている。
でも矢吹再戦のようなインファイトではない。
戦前「踵の上げ下げで戦い方を変えられるようになった」なんて偉そうなこと書いていたので、気にして見ていた。
そしてその答えは、試合後の会見で加藤トレーナーが答えてくれました。
「足は使うけど、以前のようにピョンピョン跳ねるわけではない」
前回の戦い方に変に自信を持ち過ぎて策に溺れなければとまで書いたけど、それどころか進化させていたんですね。
予想としては寺地若干優位、
気持ちとしてはどちらかと言うと京口応援のスタンスで臨みましたが、
寺地圧勝!の中にも京口が意地を見せた、素晴らしい激戦でした。