結構時間が経ってしまった。
話題としてはちょっと旬を過ぎてしまったかな?
7月に入って昔のCBC録画を見返し始めたのは18日に向けての予習で気持ちを高めていました。
ペットクローンパイ、ホセ・アンヘル・べランサ、マルコム・ツニャカオ、ウェーンペットにマナタッド…
ガーオナー戦は数分のダイジェスト。
そしてパレデス、バートはノーテレビ。
2007年の名古屋3試合はテレビに恵まれなかった。
もちろん上記8戦、全て会場でも見ています。
というか自分が名古屋在住時に、大場浩平さんが中部のリングに上がった17戦のうち15戦を生観戦している。
不覚にも会場に行けなかったのは2試合。
2008年2月24日 三谷将之戦
2009年11月22日 池原信遂戦
よりによってこの2試合である。
三谷戦の時、泊まりで会社の研修があり行く事が出来なかった…
俺は何の為に名古屋いるんだよって思った。
池原戦は刈谷の興行と重なった。
それほど多くない興行を、なぜ同日に行うのか?
ちょっと調整すればいい事なのに結構よくあった不思議。
この日は刈谷を選びました。
大場さんの試合は当日深夜にテレビ中継あるし、刈谷の佐野友樹と小野心の一戦が気になってのチョイス。
それなのに結果は2ラウンドで負傷ドロー。
そしてこの日の大場さんはおそらく自身のベストファイトだっただろう。
しかしそんな試合を2ラウンドの1ラウンドだけカットする番組構成も意味わからん。
池原戦が良かっただけに次のバルセロナ戦の動きが謎だった。
続くツニャカオ再戦。
初戦もらしくはなかったけど、それでも後半にはある程度適応し、試合中にも成長しているなと感じた。
でも再戦では「らしさ」を全く感じなかった。大場浩平に見えなかったんだよな。
いやもちろん相手あってのことであることはわかっているけど…
単純に力の差と言ってしまえばそれまでかもしれないけど、そうは思いたくなかったんだよな、期待していたから…
次の中岸戦がとりあえず中部での最後になるわけだけど特に語ることは…
ちょっと中岸がラフでひどかったよな。
その後You Tubeで関西時代を何試合か見る。
全てを出し切れてないようなもどかしさ、持ち合わせている高いポテンシャルを活かし切れてない風な勿体無さは変わらない。これは欲目かな?
そういう意味では、高い期待値と裏腹に、いつも何かモヤモヤしながら見ていた気もする。
湊戦も見直して当日を迎える。
会場入りの時、名古屋在住時にアマジムで一緒だった方に久々に会う。
今は名古屋大橋ジムに通うその方から聞いたのは、大場浩平さんが、
「昔のスタイルで戦う。それでダメなら散る。」
と語っていたという決意。
昨年9月の湊戦、上体だけでパンチをかわそうとするが捕まり、敗れた。
不安も感じるけど、それが大場さんの正解なら生意気な言い方だけど見届けよう。
いろいろと批判する方々は、きらびやかな過去と重ねる、比べるのだろう。
その気持ちは充分にわかる。
何より危険を伴う競技である。
しかしやっぱり「終わり方」は大事なのだろう。
ここでの例に相応しいかわからないが、有名選手ほど、余計と思われる試合をしがちだ。
モハメド・アリはレオン・スピンクスとの再戦に勝利して王者のまま引退した後、ラリー・ホームズのタイトルに挑戦し、さらにトレバー・バービックにも敗れた。
シュガー・レイ・レナードは89年にハーンズ、デュランと連戦し、4強のリーグ戦を終わらせた後の引退状態から、突然2階級も下げてテリー・ノリスに挑戦し大差判定を失った。今度こそ終わりと思ったら、6年後にヘクター・カマチョに自身初のKO負け。
日本でも王者の引退試合が流行った、と言ったら失礼か、続いた時期がある。
2005年12月 元日本スーパーフェザー級チャンピオン コウジ有沢
2006年5月 元日本ウェルター級チャンピオン 加山利治
2007年1月 元日本・東洋太平洋ライト級チャンピオン 坂本博之
相手はいずれもタイ人だった。
そういえば最近、定年間際のボクサーの試合をよく見かける気がする。
様々な意見はあると思うけど、それぞれに必要な「終わり方」だったのだろう。
辰吉丈一郎さんみたいに「終わらない歌」を歌い続けている方もいるけど…
話が大分逸れてしまった。
フェザー級で上がった最後のリング。
常に前に出ていた相手の攻勢に、負けはないだろ、という意見が多いことは承知している。
個人的にこの試合に限っては、試合というより「大場浩平」を目に焼き付けるべくジッと見ていたので、個人的な勝敗のジャッジについてはあやふやなところがあるかもだげど、でも昔の面影や片鱗を見せつつ、明確なダメージを受けた訳ではないので、中部のリングを支えた功労者に対して許容範囲じゃないのかな、と思っています。
まぁそんな見方が正しいとは思っていないし、自分が名古屋にいた時の希望であった大場浩平さんへの敬意が強過ぎるのかもしれないけれど。
でも勝っても負けても、個人としておそらく後味のいいものならないであろう試合を受けた中村龍明選手にも敬意と感謝。
だらだら書き連ねて、着地点がわからなくなってしまったが、一つだけ確実に言えることは、
「見に行って良かった」
ということです。