婚活 5年女子の 復縁 ストーリー | 復縁したい人が最後にたどり着くあなたと彼がもう1度"幸せな恋人"に戻る『復縁の成功法則』心理コーチ さとうみちこ

 

 

 

産まれる環境を選べたら
どんなに楽な人生だっただろう。と、

そんな風に考えるのは「ゆい」だけ
ではないと思う。

 

 

ゆいが、何をしたわけでもないのに
物心ついた頃から、人間関係の深い
傷つきを抱え

 

職場や家族で起こる対人の摩擦、
問題の根本と向き合うことを決め

人生の分岐点、運命を自らの力で
変えていった、ゆいだけの物語。

 

 

 

ゆいが人間関係を変えていきたいと
強く思うようになったのは

 

 

✅人から受ける暴言や嫌な態度を
いつも思い出して苦しい

 

✅他人から、いつも予測のつかない
中傷を受けるため、人に視線を
合わせることが苦手

 

✅難しい資格も取得したが
自分に価値を感じにくい

 

✅職場の人から、なぜかいつも
パワハラを受けてしまう

 

✅付き合う男性がDVっぽくなる

 

✅家族仲が悪いので、助けを求められない

 

✅友人だと思っていた人に裏切られることが多い

 

✅結婚までたどり着かない気持ちの焦り

 

このような状態が続く苦痛を
毎日味わうことになるのか?

 

現在の人との関わりが
ゆいを傷つけるものではなく
温かいものにしていくために

 

過去と今の人生を

「正解と成功」にしていくために

ゆいは自分の人生を少しずつ、

紐解くことをはじめていった…。

 

 

 

まずは、自分に対して
無関心な父の顔が思い浮かんだ。

 

子どもの頃から父が喜んで
自分に関わり遊んでくれたことは
あっただろうか…。

 

 

そして、母のゆいに向ける表情は
睨むような、意地悪そうな顔を思い出して

「どうして私だけなんだろう…」

 

と、涙が出るような、身震いするような
言葉では表現できない嫌な気持ちが
ゆいに、わきおこった。

 

 

ゆいは、物心ついた頃から
父は自分に関心がないのは
「それが父親」というものだと
思っていたし

 

母はゆいが自分の思い通りに
ならないと、ゆいに皮肉や
厳しい叱責を「人前でする」日々を
思い出した。

 

 

大人になって母から聞く、ゆいの幼少期は
「母から笑い者にされているのか?」と
ネタのように笑いながら話す母の姿を見て

 

ゆいは、母が自分のことを
嫌いなのか?と思うくらい
想像以上に傷ついていた。

 

 

母が愉快気に
「ゆいは、本の端っこをネズミのように
かじっていたのよ!」

 

「テーブルの上に登って
自分から落ちていた」

 

 

ゆいは聞いた瞬間
「これってどのくらい赤ん坊の私が
放置されていたんだろう…」

 

ゆいの喉が詰まって、涙が滲むのと同時に

「その時の私はきっと痛い思いを
しなくて済んだはずだ…」

 

 

お母さんさえ私を
しっかり見てさえ
いてくれれば…!

 

 

大切にされなかったことを
確信させるような母の口ぶりは
ゆいを、とことん落ち込ませた…。

 

 

 

 

ゆいがまだ、四つん這いで
やっと動くことができるようになった
時期だっただろうか?
弟がすぐに産まれた。

 

 

自分も産まれてまだ間もないのに
ゆいは、父も母も「自分には関心がない」
と、そんな風に感じていた。

 

「私が先に産まれただけなのに
どうして弟ばかり可愛がるんだろう…」

 

 

その思いは、ゆいが保育園に
通うようになってからは、特に強く感じた。

 

自分が長女に産まれたことは
とても損なことだと思うようにもなっていた。

 

 

ふと、ゆいには母が
自分には愚痴や不満のような
会話しかしていないことに気が付いた。

 

 

 

事あるごとに
「あんたたちがベッドから
飛び降りて遊んでたから
引っ越ししなきゃならなくなったんだ!」

 

 

これを言うのは決まって
母の気分が悪い時だ。

 

集合住宅で下の人から
苦情がきていたことを毎回
聞かされても

 

言われる度に、子どものゆいは
申し訳なく、しかしどうすることもできずに

ただただ黙ってうつむいて


心の中で「ごめんなさい」を繰り返して
少しでも母の機嫌が良くなることを
願うしかなかった。

 

「ヘタなこと」を言うと
どんな母の怒りが飛んでくるのか分からず
ゆいは母がとても怖かったのだ。

 

それらのことが、初めての
集団生活である「保育園生活」にも
影響が及んだ。

 

 

 

 

 

 

ゆいは自分の正直な気持ちや
意見を伝える機会が、家庭で
ほとんど与えられなかったことにより

園でもじっとして、おとなしく
している方が楽だった。

 

それを敏感に感じ取った
いじめっ子が、ゆいに目を付けた。

 

決して自分より強い相手には
手も口も出さない、大人も子供も
共通する「人を虐げて、日ごろの
ストレスを発散させる」ことが
ゆいの身に起こってしまったのだ。

 

 

朝、保育園に着くと「なんできたの?」と
まるで「目ざわり」と言っているかのような


ゆいに向ける酷い言葉が

いじめっ子たちの中心的な
子どもから発せられることから
毎日が始まる。

 

 

まだ産まれて4年しかたってない子どもが
こんな被害に遭うとは、ゆいの両親も
ゆい自身も夢にも思わなかったに違いない。

 

遊び中に、わざとやったわけでも
ないのに、ゆいはトイレに
間に合わなかったことで

 

「おもらしが来たぞ!」

 

と、汚いものを扱うような
ゆいへの態度はクラス中に
広がっていった。

 

 

 

 

こんな毎日が続くなんて、とても
ゆいにとっては耐え難いことだった。

 

ゆいが思ったのは
「お母さんは保育園を
休ませてくれるのかな…」

 

そんな「ありえない」ことを想像し
本当に起きていることを母に伝えても
そんなことにはならないことが
ゆいには分かっていた。

 

実際に「保育園に行きたくない」と
渾身の勇気を使って
ゆいが伝えると、母は

「他の子は行っているのだから行きなさい!」

と、想像通りだった。

 

 

心の傷が深まらないよう
ある程度は予測していた。


だが、こんなにもハッキリと

「あんたの話は聞かない!」

という母の態度を目の当たりにして


ゆいは泣いても叫んでも、ゆい自身に
なんのメリットもないどころか

「ますます母から嫌われる」
かもしれないという
絶望的な気持ちが広がって
いくばかりだった。

 

 

 

「もしかしたら、私がいなくなったほうが
嫌なことから逃げられるのかも…」

ゆいは苦痛のない世界を
想像するようになった。

 

 

生きるのはつらいこと…。
何をやっても否定される…。
気持ちを正直に出すと傷つく…。
私は人から愛されない…。
こんな私は価値のない存在…。

 

 

子どものゆいは
そんなつらい「信念」を
持つことになった。

 

二度とこんな思いをしないよう、ゆいは自然に
「どんなことが起きても、傷つかないフリをする」
ことをするようになった…。

 

 

 

 

 

あるとき、ゆいが部屋で遊んでいると
猫がベランダに来たことが分かり
珍しさと可愛らしさに窓を開けてみた。

 

思わず興奮して母に
「猫が入ってきたよ!」と
伝えてしまった。

 

もしかするとゆいの母は
動物が嫌いだったのかもしれない。
それ以前に、なぜそうなったのか
ゆいに理由も聞かずに𠮟り飛ばした。

 

「何で入ってきたの?!
自分で窓開けたの?自分でいれたんだったら
自分でなんとかして家から追い出しなさい!」

 

答える間もなかった。
ゆいはただ、猫を間近で見るのは
とても珍しいことで、猫が可愛い!という
気持ちを母と共有したいだけだった。

 

母の恐ろしい剣幕に
子どものゆいは声を出して
わんわん泣いた。

 

あまり気持ちを表に出さない
ゆいだったが、この時ばかりは
泣けることが不思議なくらい泣いた。

 

「こんなに怒られることなのかな…
何がお母さんを怒らせちゃったのかな…
どうしたらよかったのかな…」

 

 

何をしても母を怒らせてしまう。
ゆいは、母が怖いとハッキリ
自覚するようになった。

 

 

 

 

 

ある年の出来事を
ゆいは回想していた。

 

ゆいは近所の子どもと遊ぶのは
嫌いではなかった。


弟と一緒に、近所の子と
遊ぶこともあった。

この日は弟が、その近所の子と
遊んでいるようだった。

 

もう夕飯時も近かったのか
母の使いをすることになった。

「もう遅くなるから弟に
帰ってくるように伝えてきて」

 

ゆいにとって母の命令は絶対だった。
それが当たり前だと思っていたし
気心が知れている近所の子の家に
向かうのも嫌ではなかった。

 

ところが

 

この近所の子は玄関から
出てくると同時に、ゆいに言ったのは

 

「誰ですか?」

 

というセリフだった。
昨日まで会っていたのに
ゆいに知らないフリをするのだ。

 

「どうして?」
などの突っ込んだ理由を聞くのも
自分が相手に拒絶されそうな気がして
怖かった。それでも弟を連れて
帰らないわけにはいかなかった。

 

「弟は遊びに来てますか…」

若干ゆいの声が震えていたかもしれない。
昨日まで仲良く遊んでいた子に
思わず敬語になった。

 

 

「知らない人には教えられないの!」

と怖い顔で「友達」に言われ
ゆいは大きなショックと
どうしていいのか分からず
頭が真っ白になってしまった。

 

 

一つだけハッキリしているのは
このまま一人で帰っても
「何で自分だけ帰ってきたの!」
と母に叱られるのは、怖いくらい想像ができた。

 

 

この「友達」とは、昨日まで仲良く
遊んでいたのに、急にこんなことが
起こるなんて…

 

 

「人ってなんて怖いんだろう…!」

ゆいは改めてそう思った。
だが、この後に何が起こるのか
分かっていたゆいは、引き下がれなかった。

 

 

「○○さん(弟)のお母さんに
時間が遅くなってきたから頼まれて
連れて帰るように言われました…。」

 

 

「友達」が他人として自分を扱うなら
それに合わせないと怖い気がして
初対面のような言い方をするしかなかった。

 

 

このやり取りを全て聞いていた
弟が、やっと奥から出てきた。
弟さえ自分をからかってもいい
存在として思っているのだろうか?

 

憎たらしいのか
寂しくて悲しいのか
人とのやり取りが怖いのか

 

そんな気持ちがごちゃまぜになり
ゆいの頭の中は「なぜ?」という
考えても答えの出ない疑問に苦しんだ。

 

 

「人は信じられない」という気持ちに
拍車をかけたのは、翌日その「友達」と
出会ったとき…

 

「昨日の出来事がなかった」かのように
親しく「友達」がゆいに接してきたことだった。

以来、その家に行くのが
ゆいは怖くなった。

 

 

 

ゆいは、あんなの別に
大したことではなかった。
昨日の出来事は夢だったんだと
無理やり言い聞かせて過ごした。

 

自分が深く傷ついたことは全部
なかったことにしたかった。

 

もう傷つくのは嫌だった…。

 

 

 

 

 

ゆいの通う保育園は、夏になると
変わった儀式のようなものが行われた。

 

プールの開きの前に、水の神様に
お祈りするというもの。白いパンツ
一枚になるルールで

家庭からの準備として白いパンツを
はいていく決まりがあった。


模様や色がついているものは
禁止という注意もあった。

 

ゆいがそれを母親に伝えたところ
「白いパンツ一枚になるなんて
おかしいわよ」と言い出し

 

オレンジと緑色でかなり派手な水着のパンツを
出してきたので、ゆいはびっくりして落胆した。

 

 

「でも…先生は白って言ってたから
白にしたいよ…」

 

 

それでも母の考えは変わらなかった。

「どうなってしまうんだろう…?」と
ゆいは園で起きそうな怖いことが
現実になりそうで嫌だった。

 


だが何をしてもどうにもならないことも
わかっている。

無力を覚え、ゆいは
「人からバカにされる」心の準備を
しなければならなかった…。

 

 

 

 

 

この日の保育園のいじめっ子たちは
「絶好調」だった。もしかしたら

ブールなんて、どうでもよくなってしまう
くらい、いじめっ子たちの「ストレス」が
解消したのかもしれない。

 

 

プール開きの儀式の前に
みんなでパンツ一枚になったとき

 

「1人だけ違う人がいる!」
「先生の言うこと聞いていないー」
「派手すぎるよね~」

 

たくさんの視線が、ゆいに注がれた。
自分の身をかくしたくなるくらい
恥ずかしい気持ちでいっぱいだった。

 

望んで選んだものではない。
ゆいの意志を母に聞いて
もらえなかったのだ。

 

ゆいはどうすることもできなかった
状態だったのに、理由を知らない
クラスという大きな集団に
これ以上にないくらい傷心した。

 

担任の先生も園児と一緒に
ゆいを見て、クスっと笑ったのが見えた。

守られることが経験として得られなかった。

 


ゆいが望んで、この環境を
選んだわけでもないのに

ゆいは他人に怒りを出すより
自分を責めることを既に
選ぶようになっていた。

 

 

 

 

 

ゆいが小学生に進学するタイミングで
親の事情により、また引っ越しをする
ことになった。

 

 

この小学校も
「みんな一緒に」
「みんなで仲良く」
「友達100人つくろう」

 

そんなクラスのスローガンが多い時代で
「協調性」を大事にする教育を
受けているはずなのに

 

少しでも集団の中で「刺激」を感じる生徒は
「排除」しようとする動きがここにもあった。

 

「人が怖い」という体験を
保育園時代に体験をしてきたゆいは
なるべく目立たず、おとなしくして
いようと思った。

 

 

しかし、ストレスのはけ口を求めていた
者たちに、ゆいにとって最も恐れている事が
見抜かれてしまったのだ。

 

 

ゆいは特別他人と違うことはなかった。
ゆいと同じような髪型をしたクラスメイトも
少なくなかった。なのに

 

「転校生の分際で!!」
「マッシュルームが来たぞー!」
「転校生のバーカ!」

 

と、大きな声でゆいを傷つける言葉や
辛辣な悪口や態度を、クラスメイトたちは
ゆいに繰り返した。

 

 

もしかすると
教師も「それ」を知っていたのかもしれない。
いじめに「便乗」しているのか?と
思えるような出来事もあった。

 

 

机から足を出していると
「行儀が悪い」という理由で
先生から自分の足に、
強いビンタが飛んでくる。

 

そしてゆいは家では母のことを
「ママ」と呼んでいた。
そう教えられてきたからだ。

 

 

母親のことを「ママ」と学校で言うと
「ママは保育園まで。小学校二年で
使うのは恥ずかしいことだ!」

 

そんな風に、理由や事情を
伝える機会も与えられず
みんなの前で、吊るし上げのように
クラス全員の前で、先生から
怒られてしまった。

 

家に帰ってその話をすると、母は
ゆいにとって「聞き間違いだと思いたい」ような
ことを、ゆいと家族の前で笑いながら言った。

 

 

「いきなりママからお母さんて言うように
なったからびっくりしたわ!」と、
母が家族に笑いながら伝えるのを見て

 

ゆいは、もう自分のことは母に
分かってもらえない…自分のつらい気持ちは
なくならないのかもしれないと思い

ゆいは少しも悪くもないのに


自分の存在を恥じ、消えてしまいたいという
気持ちをよく持つようになった。

 

ゆいが受ける学校のいじめ被害も深刻だった。
登校しないと母の叱責は当然だったし

いじめ被害から遠ざけ
ゆいは守ってもらう機会や体験を
与えられなかったため、

 

登校したらどんな目に遭うのか
分かっているのに、もうゆいは自分で
何とかすることは限界だと感じた。

 

 

母に自分が学校でどんなことに
遭っているかを伝えたら
助けてくれるのだろうか?

 

そんな不安も大きかったが
試せることは試さないと
ゆいには、どうにもならない
状態だと思った。

 

 

 

 

 

ゆいには、母と学校のやり取りが
どのようなものであったのかは知らない。

 

いじめの減少は感じたが
一人だけ、ゆいをいじめないと
気が済まない者もいた。

 

ゆいは人を傷つけるような言動は
一切しなかったにもかかわらず…。

 

学校で受けている被害を母に伝えて
どんな反応が返ってくるのか怖かったが
対策はしてくれたようだった。

 

だが、母の口から出るセリフは
「どうしてあの時ああしなかったの!」と
ゆいの過去の行動を攻め立てる
ものばかりだった。

 

ただ、つらい気持ちを
聞いて欲しかっただけなのに
ここでも母は、ゆいの心の叫びに
耳を傾けることはなかった。

 

 

まだ子供のゆいが思ったのは
「生きていくことは大変」という
気持ちは重すぎた。

 

学校に行っても楽しくない。
家でも外で遊んでも、
ゆいは窮屈な感じがしていた。

 

夕方5時にまでに帰らないと
母に家に入れてもらえず

トイレが間に合わずに漏らして
しまったことを、母から散々
責められたこともあった。

 

「決められた時間に帰ってこなかった
ゆいが悪い」と、母は相変わらず頑として
ゆいに「なぜそうなったのか?」の理由を
聞くことはなかった…。

 

たくさんの日数を重ねながら
ゆいの人生の巻き返しは
どんどん行われていった。

 

 

 

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