2度目と3度目の手術のことを書くと言いながら長い時間が経ってしまってごめんなさい。とりあえず今日は今の状態を書かせて下さい。
大腸を使ったSRSのことをよく「侵襲が大きいから避けたほうが良い」などど言いますよね。
実際にその手術を受けた私が今思います。「侵襲が大きい」といった分かりにくい言葉を使うべきではありません。もっとわかりやすく「体にものすごく悪影響があります」と言うべきです。
腸を切ってしまうということは、便を溜めておくことができなくなるのです。私の場合この手術を受ける前は家以外のトイレで排便をすることはほとんどありませんでしたが、今はまったく珍しいことではなくなりました。それどころか我慢ができず大変なことになりかけたことが何回もあります。生活は手術で一変してしまいました。
仕事によっては退職に追い込まれることもあると思います。大腸がんで腸を切除したのなら人の理解が得られるかもしれませんが、SRSは人に言えないことも多いのではないでしょうか。あの人はトイレに行き過ぎると変な噂をされることでしょう。
実際支障のある仕事は多いでしょうね。大事な場面でいきなり便意を催すことはあると思いますし、我慢していては集中力が削がれてしまいます。
遊びでもトイレのない場所に行くのは心配です。なにしろ便意を感じたと思ったらあっという間に我慢できなくなってしまいます。もし登山に行ったら…と考えると恐ろしいです。
人生をめちゃくちゃにされてしまったと思っています。
このようなことになるとはまったく説明されていませんでした。それどころか術前にレントゲン写真の一枚も撮っていません。術後「思ったより腸が短かったので12センチしか切れなかった」と医師に言われた時は唖然としました。
前にも書いていますが私の場合、一度目の手術で排便に障害が出ています。膣の空洞があるため直腸がその方向に押され、便がひっかかって出にくくなってしまったのです。普通の女性の直腸膣壁弛緩症と同じような症状ですね。
つまり私は、便が頻繁に下りてくる上に末端では引っかかって出難いという、もう障害者と言ってもいいぐらいの状態です。トイレに人生の何分の一の時間取られるのだろう…と本気で悩むほどです。
一度目の手術で術後ホテルに放置され壊死など起きなければ少なくとも腸は切らなくて良かった。そう思うと腹が立つやら情けないやらです。私は一生許しません。