遼「いやさ、この会社のガードマンってさ、みんな男らしいつうか、男くさいっつうか、そんな感じだろ?女子受けしそうな顔がいないんだよ。その分上原は、幼顔で爽やかな顔してるから、女子にも受け入れられやすいかなって。」
陸「あの、すいません、それって褒めてるんですか?けなしてるんですか?」
遼「褒めてるに決まってるだろ。その上成績もいいんだから、けなすところなんか無いって。」
陸「は、はぁ・・・ありがとうございます・・・。」
幼顔なところ、結構気にしてるんだけどなぁ・・・
それにしても、女性を警護するって、ボディーガードになってから初めてかもしれない・・・
最近ほとんど女性と関わってきてないな・・・本当に僕で大丈夫なのか?木村部長の意図がわからない・・・。
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結局、僕の明日の休みは返上となり、仕事をすることになった。
日程によれば、今日の夜のうちに、當山家一行は羽田に着いて、都内のホテルに泊まるとのこと。
警護をするのは明日の朝から。稜駿たちと一緒にホテルに向かって、ホテルで顔合わせして・・・といった運びだ。
明日は忙しくなりそうだな・・・でも、仕事をするからには、真面目に一生懸命やらなくちゃ。よし!頑張るぞ!
・・・でも休みたかったなぁ・・・。
翌日朝。
社に出勤して稜駿たちと合流して、車で當山さんが泊まってるホテルに向かう。
高級ホテルの玄関で車を降りて、ロビーに入ると、當山さんの秘書の方が待っていた。
秘書「お待ちしておりました。本日はよろしくお願いいたします。」
稜「はい、責任を持って警護いたしますので、よろしくお願いします。」
秘「では、ご案内いたします。」
僕たちは秘書さんに案内されて、ホテル内の会議室に通された。