工学部1号館-東京大学本郷ｷｬﾝﾊﾟｽ

ブックマーク★レトロ系建物

関東大震災で旧工科大学本館も損壊し、
現在の建物はその跡地に内田祥三氏設計により昭和10年に竣工しました。
鉄骨鉄筋コンクリート造の煉瓦タイル貼、
正面にゴシックアーチのアプローチ、
バットレス風の柱とアーチのエントランスがかっこいいですね。
中世のお城か教会の様です。
登録有形文化財(建造物)となっています。
平成8年、工学部1号館はリノベーションされ、北側は増築されました。
前庭にある巨大な木はなんだろうと思ったらイチョウでした。
良く見るとイチョウの葉が確認できます。
何本もの木を束ねた様なイチョウの木、葉がとても小さく見える事から
どれだけ巨大な木か分かると思います。（撮影は４月）
また公園の様な広場には２つの銅像があります。


・C.D.ウェスト像
明治政府からの要請で機械工学と造船学を日本人に教える為に
1882年８月15日、35歳で来日しました。
海洋国家、技術立国、大日本帝国の立役者ですね。
ヨットが趣味で日本初のヨット、「Ronin（浪人）」「Daimyo（大名）を造り自分で操縦しました。
日本には２５年間暮らし61歳でこの世を去りました。
死後勲二等が贈られています。




・ジョサイア・コンドル像
イギリス王立建築家協会主催コンペに一位入賞しています。
日本の建築学は1877年、コンドルの来日で始まりました。当時23歳。
コンドルの明治政府との契約年数は5年間でしたが
日本の女性と結婚し、1920年東京で没しました。
護国寺にお墓があります。⇒2014年02月21日(金)ジョサイア・コンドルの記事参照。
鹿鳴館、ニコライ堂、三菱一号館、三菱財閥の旧岩崎邸が代表作です。
工部大学校造家科で教鞭を執り、優秀な弟子たちを次々と世の中へ送り出しました。
辰野金吾(東京駅、日本銀行)、片山東熊(迎賓館赤坂離宮)、妻木頼黄(日本橋、横浜赤レンガ倉庫)・・


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■旧岩崎邸

東京大学本郷ｷｬﾝﾊﾟｽシリーズは今回で終了です。
お付き合いありがとうございました♪

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