[季] 海水浴割引乗車券 大元から 渋川又は出崎ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

発行日付の記載がありませんので廃札券と思われますが、宇野線大元駅発行の「大元から 渋川又は出崎ゆき」の[季]海水浴割引乗車券です。

 

 

 

 

広島印刷調製の券で、[季]の記号は季節割引を表すものと考えられます。

 

 

 

 

 

こちらは小児専用券です。

 

 

経由は「宇野・両備線経由」と表記されており、当時は国鉄バスにも岡山~福山間の「両備本線」が存在しておりましたが、宇野までは運行されておりませんので、この券の表記の「両備線」は「両備バス」を意味しているものと思われます。

 

着駅の「渋川」は宇野駅の西方、「出崎」は東方に位置し、どちらも海水浴場が開設されておりましたが、「出崎」の海水浴場は現在は閉鎖されてしまったようです。

 

 

 

 

 

裏面です。

 

 

大人用、小児用とも同じ記載で、往路片の裏面のみに、「往路での途中下車及び乗越の取扱はできません。」と記載されており、復路については途中下車が可能であったと言う事でしょうか?