発行日付の記載がありませんので廃札券と思われますが、宇野線大元駅発行の「大元から 渋川又は出崎ゆき」の[季]海水浴割引乗車券です。
広島印刷調製の券で、[季]の記号は季節割引を表すものと考えられます。
こちらは小児専用券です。
経由は「宇野・両備線経由」と表記されており、当時は国鉄バスにも岡山~福山間の「両備本線」が存在しておりましたが、宇野までは運行されておりませんので、この券の表記の「両備線」は「両備バス」を意味しているものと思われます。
着駅の「渋川」は宇野駅の西方、「出崎」は東方に位置し、どちらも海水浴場が開設されておりましたが、「出崎」の海水浴場は現在は閉鎖されてしまったようです。
裏面です。
大人用、小児用とも同じ記載で、往路片の裏面のみに、「往路での途中下車及び乗越の取扱はできません。」と記載されており、復路については途中下車が可能であったと言う事でしょうか?