平成１年１月に南武線府中本町駅で発行されました、｢[東] 府中本町から 下館 岩瀬 間ゆき｣の乗車券です。
東京印刷調製の券となります。
府中本町から武蔵野線、埼京線、東北本線を経由して、水戸線の下館～岩瀬間への常備券で、この乗車券の区間の武蔵浦和～大宮間の｢埼京線｣の正式な路線名は｢東北本線｣の支線で、｢埼京線｣は｢京浜東北線｣などと同じように案内用に用いられる名称ですが、乗車券の経由表記にも用いられています。
この乗車券が発売された当時、武蔵浦和～大宮間は旅客営業規則第７０条で定められた特定区間となっており、運賃は最短経路の与野本町経由で算出しますが、実際の乗車経路は特定区間内で経路が重複しなければ自由に選択する事が出来ましたので、南浦和、与野経由や浮間舟渡、川口、与野経由でも乗車する事が可能で、この乗車券は｢発売日共２日間有効となりますから、選択乗車中の区間の駅で途中下車する事も可能でした。