庭瀬から 天王寺ゆき | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和57年12月に山陽本線庭瀬駅で発行されました、「庭瀬から 天王寺ゆき」の常備片道乗車券です。

 

 

広島印刷調製の券となります。

 

経由表記は「山陽・東海道・環状線経由」で、庭瀬~大阪間の経路を示せれば、大阪~天王寺間は大阪環状線経由が通常の経路となりますので、「山陽・東海道線経由」の表記のみで、「環状線」の表記は無くても特に支障は無かったものと思われます。

 

この乗車券の運賃は161~180キロのキロ帯となりますが、庭瀬から「山陽・東海道線経由」で運賃計算キロが161キロを越えるのは「大阪」からで、大阪環状線内の駅は全て同一運賃となるため、あえて「環状線経由」を表記しているのかも??

 

庭瀬から「山陽・東海道・環状線経由」ですと、天王寺以遠の関西本線の「加美」、阪和線の「我孫子町」も180キロまでの同一運賃となり、着駅を「大阪・加美・我孫子町間ゆき」とすれば、天王寺以遠の2方向にも1種類の券で発売出来るのですが、「天王寺ゆき」の1駅着となっているのは、関西本線、阪和線方面へは別に券が設備されていたかも知れません。