鵜殿駅発行 はやたま B寝台券 | 菅沼天虎の紙屑談義

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交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

昭和54年6月に紀勢本線鵜殿駅で発行されました、「はやたま」のB寝台券です。

 

 

大阪印刷調製の券となります。

 

拙ブログの2010年2月5日のエントリ「熊野市駅発行 はやたま号 B寝台券」でも申しましたように、当時の「はやたま号」は名古屋発天王寺ゆきの普通列車で、B寝台車の連結は新宮~天王寺間だったのですが、直通で乗車する旅客のためか新宮以東のB寝台車が連結されていない区間の駅でもB寝台券の常備券を設備している駅があり、先のエントリでご紹介いたしました熊野市駅発行の券は列車名の「はやたま号」と乗車駅の「新宮」が印刷された券でしたが、今回ご紹介いたしました鵜殿駅発行の券は記入式となっています。

 

 

 

 

 

券番は00023となります。

 

 

この券のB寝台料金は昭和53年10月1日改訂の料金で、発行日は料金改訂から8ヶ月余りが経過しておりますから、鵜殿駅ではB寝台券の常備券の設備はありましたが、発売枚数は余り多くは無かったものと推察され、「はやたま号」の上下列車と、発売実績は殆ど無かったと思いますが「山陰号」など他のB寝台車連結の普通列車への発売を考慮して、列車名と乗車駅は記入式となっているのかも知れません。

 

「はやたま号」の新宮以東のB寝台車が連結されていない区間の駅でB寝台券の常備券を設備している駅は、熊野市駅や鵜殿駅にも存在していたものと思われますが、さすがに亀山以東の名古屋鉄道管理局の管内で発行された、名古屋印刷調製のB寝台券の常備券の例は見た事がありません。