京橋車掌区乗務員発行 車内片道乗車券~1 | 菅沼天虎の紙屑談義

菅沼天虎の紙屑談義

交通機関を利用する為の切符・・・一般の方々にとっては使い終わってしまえばタダの紙屑で、最後は係員に渡して終わりになるモノです。
そんな紙屑に夢中になってしまった大馬鹿モノの戯言にお付き合い下されば幸いです。

京橋車掌区乗務員発行の車内片道乗車券です。

 

 

大阪印刷調製の券となります。

 

片町線の木津~長尾間の列車に乗務する京橋車掌区乗務員が発行していた乗車券で、発駅は大住~西木津間の6駅となり、この券に記載された区間は最下段に記載されているように、全ての区間が「発売当日限り有効」と「下車前途無効」となりますが、31km~50km帯の運賃の140円、160円、190円、210円の区間が含まれておりますので、列車区間で「発売当日限り有効」で「下車前途無効」となるキロ程が50kmまでに引き上げられた昭和44年11月15日から、運賃改訂前日の昭和49年9月30日の間に発行された券と考えられます。

 

当時の片町線の木津~長尾間は非電化区間で、昭和45年10月に「祝園駅」と「田辺駅」が無人化されると、木津~長尾間の中間駅の全てが無人駅となっておりましたので、車内での乗車券発売を簡便にするために、乗務する京橋車掌区に車内片道乗車券が設備されたものと思われます。